新しい関西学院大学の象徴「国際学部」とは?
関西学院大学は、2010年に国際学部を開設する。創立者の宣教師W.R.ランバスの理想であった「世界市民の育成」を具現化しようとしたものだ。英語の教育では定評のある関西学院大学が、このような学部を開設しようとしたことも当然と考えられる。学部は、「北米研究コース」「アジア研究コース」の2 コースからなる。日本の大学は、どちらかといえば欧米志向であったかもしれないが、北米とアジア・オセアニア圏を同時に学習し、3年次に専攻を決定するシステムになっている点がユニーク。アジア・オセアニア地域の言語的、人文・社会学的な事象を日本との関係を踏まえて研究していくことは非常に興味深い。今後の日本の将来にも不可欠な視点だろう。
関西学院大学の就職状況
関西学院大学は、特に就職に強いと定評がある。その理由は、各業界の第一線で活躍している卒業生に対する評価が高いことにある。就職者の集計を見ても、約50%が関東・甲信越に所在がある企業で、従業員別で見れば5000人以上の企業に就職している学生が男子27%、女子35%となっている。メディア・放送関係にも、多くの卒業生が働いているので知られている。一般の私立大の場合、就職決定率(就職決定者数/就職希望者数)で就職者の割合を示すことが多い。関西学院では、就職率(就職決定者数(自営含む)/(卒業者数―進学決定者数))での数値も開示している。
2008年度就職実績を見てみよう。就職決定率は97.6%で、就職率は88.1%という高い数字だ。例として、経済学部の主な就職先は以下のようになっている。
- 日本生命保険(相)
- (株)三井住友銀行
- 三井住友海上火災保険(株)
- (株)みずほフィナンシャルグループ
- (株)池田銀行
- 富士電機グループ
- 大和証券(株)
- 住友生命保険(相)
- シャープ(株)
- あいおい損害保険(株)
- 三菱電機(株)
- (株)三菱東京UFJ銀行
- 富士火災海上保険(株)
- 住友信託銀行(株)
- (株)京都銀行
- 明治安田生命保険(相)
- 日本電気(株)
- (株)商工組合中央金庫
- スズキ(株)
- りそなグループ