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ニューウェイヴ再構築~Part 1 エレクトロクラッシュとは?(4ページ目)

NYCを中心に盛り上がるエレクトロクラッシュとは? 帰ってきた00年代型エレクトロポップ? その由来から特徴、そしてその震源となるラリー・ティーとFischerspoonerなどについて。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

さて、エレクトロクラッシュの特徴とは何なのでしょう?

◆テクノポップ、エレポップ、ニューロマ、イタロディスコなどの再構築的サウンド。代表的なお手本は、クラフトワーク、ヒューマン・リーグ、ヴィサージュ、ソフトセル、ニュー・オーダー、ゲーリー・ニューマン、ザ・ノーマル、B-52 's、ディーヴォ、ブロンディー、ジョルジオ・モロダーなど。ニュー・オーダーの『Blue Monday』的ビートは、必須ネタ。ポップというよりチープなアナログ・シンセやサンプラーを使用したディスコ仕様が定番。今後、もっとひねったネタに移行する可能性もあり。

◆性的に過激な表現を多く含んだかなり単純な歌詞。そうでなければ、機械崇拝なんかする近未来的な内容。女性ヴォーカルの比率が圧倒的に多く、Miss KittinやPeachesのようにあばずれっぽく歌わないといけない。時々あえいだりする。男性の場合、かなり倒錯気味な人も多い。そして、当然ヴォコーダーを多用。

◆ファッションは音楽と同等、またはそれ以上に重要。あくまでも、トータルなパフォーマンスの一部として音楽があり、音楽のみで成立するものではない。明らかにファッションもニューロマ的80年代要素をさりげなく取り入れる。でも、素直でないのでエレクトロクラッシュをやっていても、「そんなブームの一部とされるのは心外だ」と言ってみたりする。

ニューウェイヴ時代と同じく、エレクトロクラッシュもNYC、モントリオール、ベルリンを拠点に世界同時進行で進んでいるようです。久々にアメリカのシーンに対しての興味が沸いてくる状況となったようです。

現在、エレクトロクラッシュは増殖・分裂中で、まだまだ書くべきアーティストたちがいます。当然、続編も予定しています。AAJテクノポップは、勝手にエレクトロクラッシュを応援します。
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