鯛中鯛と呼ばれる鯛の骨の一部 |
今回私が手に入れた縁起物の中でも特に皆さんにお奨めしておき「タイ」ものが在ります。
人の手によって作られた縁起担ぎの作り物ではなくて、遠い昔の江戸時代から目出度い鯛の中の鯛として縁起物としても大変重宝がられた自然が生んだ縁起物です。
その存在を知っている方は、いらっしゃるとは思いますが、そうそう滅多にお目にかかれるものでもございません。
最近では、食卓に『鯛の尾頭付き』が並ぶ機会もないでしょう。
スーパーなどの鮮魚コーナーでも、刺身が切り身になってパックに入って売られてる時代ですし、外食でも、刺身は食べた事はあっても鯛の姿造りが目の前に並ぶのも接待や会社の宴会の席ぐらいのものでしょう。
その時にわざわざ骨を抜き取るって人もいないでしょうしね。
この「鯛中鯛」は、そうその一匹の鯛の御頭部分の左右の2ヵ所にある部分の骨が鯛の姿に似た形をした骨の一部分なんです。
慎重に取り出さないと二つに割れやすいので、取り出そうと思っても気がつかずに折ってしまうケースが多いのです。
そこで今回は、知り合いの料理長にお願いして、この「鯛中鯛」を取り出しておいてもらいました。