縦に泳ぐアザラシに夢中

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優雅に水槽を泳ぐアザラシ
北海道に住んでいると、野生のアザラシを見る機会はそれなりにあります。流氷の上でゴロゴロしている姿や、えりも岬の突端で群れているアザラシたち。だからあまり期待せず【あざらし館】を覗きましたが、これが面白いんですよ!

館内には水路でつながった水槽と円柱水槽(マリンウェイ)があります。このマリンウェイは流氷や岩場の間をイメージしたもので、後足で泳ぐアザラシの特徴を観察できる造りに。

円柱水槽を上下する姿のなめらかなこと。好奇心旺盛な彼らは人間にどんどん近づいてきます。ガラス一枚隔てただけの距離なので、表情もお腹も丸見え。考えてみると、泳いでるアザラシは初めて見たかもしれません。


床のないオランウータンの施設

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表情豊かな娘のモモちゃん
今年1月15日に【おらんうーたん館】がオープンしました。オランウータンといえば、寒さが苦手。これまでは冬期は見学できませんでしたが、新施設は暖房完備なので、冬場も元気な姿が見られるのです。

館内には高い位置にハンモックや綱渡りが設置され、野生では樹上生活者である彼らの習性を観察できます。この施設には床も檻もありません。傾斜を利用して地面をつくらず、高さを生かしているので、檻がなくても間近にオランウータンの表情を見ることができるのです。

また、野生オランウータンは単独生活するため、一般的にはオス親とメス親・子供を一緒に飼育しないのだそうですが、旭山動物園では親子3頭が同じ施設で展示。これも新しい試みなんですって。


あふれるアイデアと手づくり感の融和

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ぐっすりお休み中のユキヒョウの表情も見えます
主だった人気施設を駆け足で回りましたが、このほかにもいろいろな「!」や「!!」があります。

【もうじゅう館】のユキヒョウは夜行性。昼間は寝ていることが多く、子供たちに「動かないからつまらない」と言われそうですが、そこは旭山動物園。しっかり考えています。檻が空中にせり出しているので、下から見上げて観察できるのです。毛に覆われた肉球(雪道でも滑らない)や、金網の合間から長くふさふさな毛並みえをしっかり確認できます。

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間近でタカの生態を観察できる
では、鳥はどうしたものか。
カゴから出すと逃げてしまう。そこで考えたのが、鷹匠(たかじょう)。飼育員が鷹匠の技術を学びに行ったそうです。鷹が飛ぶ姿、羽を広げる姿、目の動きなどを間近に解説してくれます。※タカのもぐもぐタイムは不定期に実施。







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読んで楽しく賢くなる解説
園内を歩いていると、さまざまな手書き看板に出会います。誘導表示も各施設の動物のカタチ。動物たちの日々のニュースやなるほど話を、スタッフの絵や文字で紹介しています。印刷された看板とは違い、自然と読んでしまう。動物を深く観察するアドバイスはもちろん、動物への愛情や尊敬など、スタッフのあたたかな気持ちが伝わってきます。この手づくり感もまた、リピーターを増やしているのでしょう。


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青色パネル=喪中の動物
特に感心したのは、赤パネルと青パネル。赤ちゃんの誕生や新たに来園した動物、死んだ動物など、命を伝えるのがこのパネル。喪中の青パネルには、「今までありがとう」の思いが込められているのだそうです。

今回、いろいろとお話を伺ったスタッフの方によると、「今実現できているのは、目指している動物園の3割程度」なのだそう。「動物をカワイイよりもスゴイと思ってもらえる施設を」という話にも納得です。

今後もどんどん変化していく旭山動物園。何度行っても、その都度、楽しい発見に出会えそうです。

旭川市立旭山動物園
旭川市東旭川町倉沼|TEL0166・36・1104
冬の営業:11月3日~4月9日まで
営業時間:10時30分~15時30分(入園は15時まで)
定休日:12月30~1月1日
入園料:高校生以上580円、中学生以下無料
※※2005年11月14日現在

*便利な情報
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