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『ER』『ザ・ホワイトハウス』を制作した 天才ジョン・ウェルズのドラマ

手がけるリアル系ヒューマンドラマは大ヒット。天才プロデューサー、ジョン・ウェルズの作品の魅力をご紹介!

執筆者:堀川 樹里

ジョン・ウェルズは、現代のアメリカTV界において最も多彩な才能を持つエグゼキュティブ・プロデューサーとして知られています。

2004年度の栄誉あるエミー賞に、彼が手がけた『ER 緊急救命室』『ザ ホワイトハウス』『サード ウォッチ』は、トータルで203部門にノミネートされ、うち46つの部門で受賞を果たすという快挙を成し遂げました。

彼の手がける作品がヒットするのはなぜか?その魅力とは何なのでしょうか。

最高級コラボレーション『ER 緊急救命室』

ER
アメリカ・シカゴの緊急救命室を舞台に、勤務する医師たちの人間模様を描くスピード感溢れるリアリティー系ヒューマン・ドラマ『ER 緊急救命室』
日本でもNHK総合、BS、スカパーのスーパーチャンネル、LaLaTVで放送されており人気の高い『ER』は、1994年3人の天才によりアメリカTV界にデビューしました。

あのスティーヴン・スピルバーグの制作会社であるアンブリンと、映画『ジュラシック パーク』の原作を手がけた作家マイケル・クライトン、そしてエグゼキュティブ・プロデューサーのジョン・ウェルズ。彼らが手がけた『ER』は、過去に例のないスピーディーでリアルなヒューマン・ドラマへと仕上がり、世に送り出されたのです。

1982年に南カリフォルニア大学のSchool of Cinema Televisionを卒業したジョン・ウェルズの出世作となった『ER』。

これまでも病院を舞台にしたテレビドラマは数多くありましたが、ここまでリアルに描かれたものはなく、実際に活躍しているERのドクター達が番組の出来に舌を巻いたほどでした。

ジョン・ウェルズは、出演俳優や女優から厚い信頼を得ていると言われており、ダグ・ロス役のジョージ・クルーニーが降板を決心した時も相談にのったと言われています。そして、番組はジョージ・クルーニーが降板する1年も前から、彼の降板に向けてストーリーを作成し展開させていったのです。

また、ERで出演した俳優を別のドラマの主役などに抜擢するなど、製作総指揮として彼の目は確かなものだと言われています。

豪華ずくめの『ザ ホワイトハウス』

『ザ ホワイトハウス』というタイトル通り、ドラマのテーマはアメリカのホワイトハウス。英語のタイトルは『West Wing』で、大統領の執務室のあるホワイトハウスの西棟を指しており、ドラマのストーリーは、大統領とその側近らが働いている姿を描いたものとなっています。

『ER』同様、そのリアルさが大きな話題を呼んだ『ザ ホワイトハウス』では、セットも本物同様に作られ、大統領や、その側近の役割など明確に描かれており、このドラマを見て以来、政治ニュースを見るのが面白くなったという視聴者も居るほどです。

日本でも人気が出始めている『サードウォッチ』もジョン・ウェルズ制作ドラマ。詳しくは次ページへ>>
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