30代・40代の生き方を問う『私の男の女』

韓国で定番人気のドラマといえば、家族モノ。嫁と姑の関係など、大家族の中で生きる人間模様を描いたものが支持されてきました。そんな中、今年4月から放送されたSBSドラマ『私の男の女』は、ちょっと異色のストーリーです。

主人公は40代を迎えた男女3人。ファヨン(キム・ヒエ)は、高校卒業を前に家族とアメリカに移民。アメリカで結婚するも、男性側に原因があって子供がいないことが悩みの種でした。整形外科医として失敗を重ねた夫が自殺したことを機に、ファヨンは逃避するように韓国に帰国し、安い賃貸アパートで新しい生活を始めます。そんなファヨンの元に一人の男性が現われ、彼女は恋に落ちるのですが、実は彼は高校時代からの親友、ジス(ペ・ジョンオク)の夫でした。

このドラマは主婦層に圧倒的な支持を受け、最終回は視聴率36.8%を記録。儒教文化の下、良妻賢母のイメージが強かった韓国の女性たちは今、急速に変化をしています。そんな中、社会進出や少子化など、時代の流れと共に揺れる女性たちの心を鋭く突いたのが『私の男の女』でした。40代という人生の折り返し地点で、自らの人生を振り返り、新しい生き方を選ぼうとする男女。この作品の中には、韓国の30代・40代が抱える悩みや希望を垣間見ることができます。

また、『私の男の女』の後続ドラマとして6月25日からスタートしたのが『江南ママに追いつけ』です。『江南』とはソウル市内の南側、裕福な世帯が暮らす地域で、ここはまさに教育の激戦区! その地域にやって来たシングルマザーが、セレブなマダムたちと子供の教育について切磋琢磨するという物語。30代・40代の直面する韓国の格差社会を知ることができる期待作です。

高句麗時代を描く歴史ドラマブーム

もう一つ、韓国でここ数年根強い人気を誇っているのが時代劇。特にブームとなっているのが高句麗時代の物語です。そう、今か今かと放送が待たれているヨン様の『太王四神記』も高句麗中興の祖、好太王の伝記を基にしたもの。また、『淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)』は高句麗の第27代の王・栄留(ヨンニュ)を殺害し、自ら最高の長官職に就いて唐に対する強攻策を撮った将軍・淵蓋蘇文の一代記を取り入れた作品です。

現在放送中で視聴率も上位に食い込んでいる『大祚榮(デジョヨン)』は、高句麗滅亡後、約230年に渡りアジアの中心となった渤海の建国者大祚榮を描いたもの。主人公の大祚榮は、中国・東北地方に住んでいたツングース系のマルガル族の主張。713年に唐から渤海郡王に任じられ、渤海国の礎を作った人物として知られています。

高句麗は紀元前37年から668年にかけて満州から朝鮮半島に存在した国家です。百済・新羅とともに三国時代をなした当時の朝鮮半島は、まさに戦国の激戦時代。まさに歴史ドラマのハイライトを飾るにふさわしく、韓国の人たちが夢中になるのも当然!の時代なのです。


【関連リンク】
・ドラマ『魔王』公式ホームページ(韓国語)

・ドラマ『私の男の女』公式ホームページ(韓国語)

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