『冬のソナタ』を代表とする韓国ドラマは、純愛モノが多いことで有名です。ところが韓国現地で人気のドラマのテーマはピュアな恋愛だけに留まりません。韓国の人たちはどのようなドラマに笑い、そして涙を流しているのか。今年韓国で話題となっているドラマをご紹介しましょう。キーワードは「次世代スター」「社会背景」、そして「時代劇」です。

次世代スターチュ・ジフンの『魔王』

『魔王』は9月にSo-netチャンネルで放送予定。(c)フラウ・インターナショナル
日本ではドラマ『宮—Love in Palace—』で現在人気大ブレイク中のチュ・ジフン。『宮』以来約1年間のブランクの後にドラマ復帰を果たした新作がKBSで3月から放送された『魔王』です。

『魔王』は、サイコメトリーという、特定の人の所有物に触れると、持ち主に関する情報が読み取れる能力を素材としたミステリードラマ。少年時代に起きた悲劇的な事件をきっかけに宿命的な対決をすることになった刑事(オム・テウン)と弁護士(チュ・ジフン)と、サイコメトリー能力を持つ図書館司書の女性(シン・ミナ)の愛の物語。

チュ・ジフンが演じる弁護士オ・スンハは、貧しく世の中から疎外された人々の弁護を買って出る「弁護士界の天使」として知られる人物。その一方で裏では勝訴するために殺人さえも演出するほど「善」と「悪」の両面性を持ち合わせています。

パク・チャンホンプロデューサーが語るキャスティングの理由は、「チュ・ジフンは外見は優しそうだが、内面に悪魔の冷酷さを持つスンハのイメージがあるため」とか。5キロ減量し筋肉質の切れのある身体に変身して役に臨んだチュ・ジフンに対して、視聴者からは「最初はイケメンの彼が演じることができるのか半信半疑だったが、期待以上だった」「冷笑に鳥肌が立った」という声が寄せられました。

『魔王』は民主言論市民連合会が選ぶ4月の推薦番組にも選定。「毎回ドラマチックで緻密な構成のため、最後まで緊張を緩めることがなかった。作品の解釈と理解に優れた出演者たちの演技もストーリーの説得力を高め、視聴者たちはドラマの中の人間模様を身近に感じることができた」と評価されています。


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