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『王の男』チョン・ジニョンインタビュー(2ページ目)

映画『王の男』で王こと燕山君を演じるチョン・ジニョン。映画とは異なるイメージでビックリ! のインタビューをお届けします。

執筆者:桑畑 優香

次回作は劇的なラブストーリー

―イ・ジュンイク監督の魅力を教えてください。

「『達磨よ、遊ぼう』という映画の話が来たときは、シナリオを読んで気に入らず、オファーを断りました。僧侶とヤクザのコメディだったのですが、僧侶まで売り物にするのかと思ったのです(笑)。すると監督が私の自宅の前までやってきました。家に来た人とは酒を飲むのが普通なのですが、飲むと情に流されてしまいそうでコーヒーにしました(笑)。不思議な人だ、普通の人と違うという印象を受けましたね。真摯な姿勢が伝わってきて、この人は信じられると思うようになりました。3時間もコーヒー一杯で語り合っていたのです。映画というのは技術も大切ですが、信じられる人と仕事をすることも大切です。そんな人と一緒に仕事ができて幸せです。イ・ジュンイク監督の会社は、サークルみたいな和気あいあいとした雰囲気なんですよ」

―これまでヤクザ、刑事、僧侶……といろいろな役をやっていますが、今後はどんな役をやってみたいですか。

「俳優は選ぶことができるものは少ないのです。製作者側が合っていると思う役にキャスティングするから。いろいろなものをやりたいけれど、こんなのをやりたいと思っている役はありません。作品に出会うのは運命だと、一つ一つ大切に演じてきました。次はイ・ジュンイク監督の『魅惑』という作品です。劇的なラブストーリーで、これまでにやったことがない役どころなのでとても楽しみです」

チョン・ジニョンプロフィール

歴史に名を残す暴君、燕山君。チョン・ジニョンの演技は王のイメージに新しい解釈を与えた。映画『王の男』より
韓国を代表する演技派俳優のひとり。舞台で活動を始め、元文化観光相の映画監督イ・ちゃんドンに見出されて映画スターとなる。『約束』(98・未)で暴力団のボスのために命をささげる暴力団員役を熱演し、第36回大鐘賞映画祭助演男優賞を受賞した。
■主な映画出演作品
『約束』(98・未)、『リング(韓国版)』(99・未)、『アウトライブ 飛天舞』(00)、『達磨よ、遊ぼう!』(01)、『ガン&トークス』(01)、『黄土ヶ原』(03・未)、『ワイルド・カード』(03)、『達磨よ、ソウルに行こう!』(04)


『王の男』12月9日(土)より、新宿ガーデンシネマ【新館】ほか全国拡大ロードショー
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