一人でも多くのファンに会いたかった
そして、ついに、イ・ビョンホンが登場!音楽とともにセンターの扉が割れて、現れたビョンホンは、階段を下り、ステージの両脇で礼儀正しく手を振りました。やや恥ずかしそうに笑うビョンホン。第一声は「はー」というため息でした。
「こんなすばらしい光景に、何と申し上げたら言いかわかりません。直接お会いしたくてこういう機会を作ったのですが、目の前が見えない思いです」
―なぜ東京ドームでファンイベントをしようと思ったのですか。
「皆さんと直接お会いしたかったんです。新しい映画も決まりまして、これから映画をずっと作り続けたいと思っています。ファンクラブもでき一人一人と会って手も握りたいくらいなのですが、それもかないません。限られたスケジュールの中で、一人でも多くの人と会いたいと思い、東京ドームを選びました。」
―インタビューは苦手と聞いていますが、本当ですか?
「私は俳優であり、思うに俳優は映画キャラクターで人生をみせ、その中に人生が存在していると思います。一生俳優を続けるならあまり素の部分を見せないほうがいいのではと思っています。あまり素の部分を見せると皆さんが共感できなくなってしまうのではないかと思います。いやなのではありません」
―日本は好きですか?
「正直に言うと、映画などの宣伝のために日本にくるようになりました。それ以前はほとんど日本に来ることはなかったのですが、日本に来るようになってどんどん日本が好きになりました。日本の人は本当に約束を守るということ約束の大切さをよく分かっていて守ること、また秩序を守るということを間近に見て感動しています。皆さんが私を好きになってくれるので私も皆さんが好きになりました」
―映画『甘い人生』で百想芸術大賞を受賞した感想は?
「受賞した当時もよく聞かれたのですが1つの作品で主演男優賞をもらったのは3回目です。とても幸福であると同時に、賞をもらうのは俳優にとって窮地に陥ってしまうのです。位が上がってしまうと慎重になってしまい考えてしまうことがあるのです。すると周りを意識したりすることもあります。だからあまり意識しないようにして、自由な作品選びをしたいと思います」
■『甘い人生』に隠された想いは…次ページで!>>