「昔から映画監督になりたかった」
韓国映画の次世代監督として注目を浴びるイ・オニ |
「幼い頃から監督になりたいと思い、大学を映画学校に進むなど準備を進めてきました。自分なりに準備を進めてデビューをきっかけを得ることができ、それはまさに『人にお見せすることができるときがきた』という受け止め方をしています。最初にオリジナルのシナリオがあって、そのシナリオの提示を受けて私が手直しし、演出することになりました。最初にこの脚本を見たときに、自分が映画で描きたいと思っていたこととかなり一致していたので、私でないとこのシナリオは上手く撮れませんよと自分から積極的に働きかけました」
「キム・レウォンはとてもかわいい男の子」
現在はドラマ「屋根部屋のネコ」のヒットなどで日本でも人気のキム・レウォンだが、実はこの映画にキャスティングされたときは韓国でも今ほどブレイクしていなかった。映画の撮影中にドラマの放送があり、人気が急上昇したことを監督は「ラッキーだった」という。「キャスティングの後に主演の役者の人気が出たというのは運に恵まれたのだと思います。キム・レウォンはデビューして7~8年が経っていたのですが、それまでは暗く重い役を演じることが多く、本人もイメージチェンジを希望していました。実際に会ってみると20代はじめの明るく健康的な、とてもかわいい男の子という印象でした。最初はヨンジュという役柄の持つ明るさや内面の深い部分を表現できる人がいるのかと心配していたのですが、キム・レウォンさんに会ってからは彼にお願いできるだろうと確信しました。また、ミナ役については、ストーリー全体を引っ張る役であるため、女子高生に見える幼さを持ちながら演技力がいる女優を探すのに苦労しました。ちょうどその時「箪笥」を撮影しているイム・スジョンがいいという話を聞き、こっそり撮影を見に行きました。彼女は当時は新人でしたが、一目で気に入りミナ役に決めました」
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