韓国映画を紹介し続けてきた映画祭
「韓国という国に映画文化はあるのか。そんな風にも思われているが、実は韓国には良い作品がたくさんあるのだ。」1996年から1997年にかけて福岡、川崎、東京などで「韓国映画祭」が行われました。そのパンフレットに書かれていたのが上の言葉です。映画祭のサブタイトルは「知られざる映画大国」。韓国映画が日本で注目を浴びたのは2000年公開の「シュリ」がきっかけですが、わずかその3年前には今とは全く違い、韓国映画がとてもマイナーな存在だったと言うことがわかります。毎年回数を重ね、今年も7月から8月にかけて名古屋や札幌で開かれたシネマコリアが第一回名古屋韓国映画鑑賞会として産声を上げたのが1999年のこと。
2000年以前、韓国映画がメジャーになる前から、地方で開かれた映画祭は韓国映画のオモシロさを紹介し続けてきました。
地方の映画祭の愉しみ方とは
ファンたち韓国映画を発掘する場所として定着してきた地方の映画祭。韓国映画のロードショーが増えている現在でも、地方の映画祭ならではの愉しみ方がいっぱいです。9月上旬に名古屋を中心に開かれたあいち女性国際映画祭では、「僕らのバレエ教室」と「アメノナカノ青空」が上映されました。二作とも日本でのロードショーが決まっていますが、それに先駆けた映画祭での上映でした。「地方の映画祭では、一般的に作品をディレクターが選んでいます。つまり、数ある韓国映画の中でもイチオシの作品であるということ。個性溢れる作品を愉しんでほしいと思います。また、映画祭では監督が来日することも多く、交流会などもあってかなり近くで接することが可能です。映画だけではく、作り手とも直接会って話す機会があるアットホームな環境も魅力です」と、担当ディレクターが見どころを教えてくれました。
また、同じく9月上旬に茨城県の水戸市で開かれた水戸短編映像祭 では、リュ・シウォン主演のミュージックドラマ「涙がでる」を上映!11月に発売予定のDVDをいち早く、しかも大スクリーンで鑑賞ができるという、とってもレアな機会となりました。
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