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WOWOW初連ドラ『パンドラ』はフジの進化形(3ページ目)

WOWOWが初めて制作する連続ドラマ『パンドラ』には監督としてなぜかライバル関係にあるはずのフジテレビの現役社員が参加。その影にはフジテレビドラマ黄金時代を築いたあの人が?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

トレンディドラマもチャレンジだった

三上博史と柳葉敏郎
三上博史と柳葉敏郎
フジテレビドラマをここまでにした中心人物である山田社長だからこそ、WOWOWドラマにフジ社員を持ってくることができたのではないかと。

『君の瞳をタイホする!』には河毛監督も演出の一人として参加。また主演の陣内孝則につづく男優の二・三番手は三上博史と柳葉敏郎。『パンドラ』でそれ以来20年振りの共演とつながっています。
この共演に柳葉敏郎は制作発表会見で「あれ(トレンディドラマ)もある種、冒険でした」「三上さんと僕とがそれぞれ20年間育ててきたものを、今回こうして持ち寄って、また一緒に新しいことにチャレンジできる、これは本当に嬉しいことですね」コメントしています。

制約が少ない

WOWOWドラマが地上波ドラマと違うのは「スポンサー」を気にしなくていいことです。

フジテレビ系木曜22時の木曜劇場枠は『白い巨塔』『Dr.コトー診療所』『医龍』など医療もののヒット作がありますが、この枠は大正製薬がスポンサーであるため、製薬会社をそう悪くわけにもいけないし、三菱自動車がスポンサーだから自動車事故で人を死なせられないし、味の素がスポンサーだから……といろいろと制約があります。

それがWOWOWだとありません。ドラマに期待されることはただ一つ、加入者を増やすこと。またWOWOWの主な視聴者は40~50代でその世代の大人が満足するドラマを目指しています。

初回は加入契約しなくてもデジタルBSを見ることができる環境なら無料で見ることができます。試しに見てみる価値は十分にあります。

【関連リンク】
パンドラ
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