１月からの冬ドラマの特徴はまず多彩な民放地上波の連ドラ初主演。
上は53才の小日向文世から下は16才の夏帆まで。間に香里奈や、『のだめ』の玉木宏に『花男』『花君』小栗旬とヒット作でヒロインの相手役でブレイクした二人が主演に挑戦します。
また主演常連組もキャラクターを変えてきています。『新撰組！』や『西遊記』などかぶり物が続いた香取慎吾は普通の父親役。二の線の稲垣吾郎は夫婦ゲンカコメディ。ドジで明るい役が多い観月ありさはクールで男勝り。悪女が得意の米倉涼子は刑事役、伊東美咲は「天然ボケ」から「できる女」を経て今回は普通の女性へとイメチェンしようとしています。
最後はスタッフ面でかつてのヒット作をつくった優秀な人材が久々に連ドラにチャレンジ。
初主演、イメチェン、再チャレンジとこれまでの連ドラの流れを変えようとしているのが全体傾向です。それでは日曜日から順に見ていきましょう。
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・土曜日のドラマと全体のまとめ
日曜日のドラマ
『佐々木夫妻の仁義なき戦い』 |
| 馬耳東風 (単行本) |
放映：TBS系 日曜21:00～（初回は～22:09） 1月20日スタート
脚本：森下佳子
演出：平川雄一朗、那須田淳
制作：高橋正尚
企画：石丸彰彦
出演：稲垣吾郎、小雪、小出恵介、酒井若菜、古田新太、山本耕史、桜井幸子、江波杏子、西村雅彦、藤田まこと
３年前に勢いで結婚した几帳面で融通が利かない夫・法倫（稲垣）と、おおらかでがさつな弁護士・律子（小雪）夫妻。共同経営する事務所は順調だが、夫婦生活は崩壊寸前。律子は不得意という理由で家事を放棄。法倫も「律子が自覚するまで家事はやらない」と放置したため、台所は洗い物がたまり、洗濯物は山に。ゴミの分別や掃除の仕方だけで、法律用語が飛び交う夫婦ゲンカに。お互いに好意は持ちつつも素直になれない性格が災いし法廷での離婚劇に発展……
脚本の森下佳子・企画の石丸彰彦は『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』のコンビ。森下脚本のデビューは『平成夫婦茶碗』でコメディも書け、手堅くおもしろくなりそうな印象。脇役もコメディもできる演技派がそろい周辺環境は整っています。
「手堅く」から「ものすごく」に飛躍するには稲垣吾郎の演技がポイント。『ブスの瞳に恋してる』でも稲垣吾郎は二の線をそれほど崩さず、ドラマ全体の「おもしろ」が不足していました。捨て身の演技を期待したいところ。そうしないと実生活での結婚も近づかない？
【関連リンク】
・『佐々木夫妻の仁義なき戦い』公式サイト
