ヘンな女パターン完成!
やまとなでしこ |
普通のドラマなら「金があって若くていい男」を求めるところだけど、桜子は「女を幸せにしてくれるのはお金だけ」の信念の元に金さえあればなんでもかまわない、とじいさんとの合コンさえもセッティングしてしまう素晴らしいヘンさをみせてくれます。
七年に一度の法則
そして『白鳥麗子でございます!』パート1が1993年、『やまとなでしこ』は2000年。そして今年は2007年なので「中園ミホのヘンなヒロインが大ヒットするのは七年に一度」の法則が成立しました!?他にも中園ミホの悪女/ヘンな女はいて『Dearウーマン』ではキャリアウーマン・津野響子(大竹しのぶ)が毎回キレて「ふざけんじゃねえよ!」とタンカを切ります。『恋の奇跡』ではヒロインの妙子(葉月里緒奈)より彼女の家庭をむちゃくちゃにする雪乃(菅野美穂)の方が印象的だし、薬師丸ひろ子の『恋愛中毒』はヒロインがストーカー、『氷点2001』ではもちろん夏枝(浅野ゆう子)が義理の娘をいじめぬいています。
『anego』と『ハケンの品格』の間に書いた連ドラ『プリマダム』は佳奈(黒木瞳)、嵐子(中森明菜)など登場人物ほとんどいい人で本領発揮できませんでした。
脚本家本人も?
中園ミホは1959年東京生まれ、日本大学芸術学部放送学科卒業。初めて書いた脚本が大学の卒業制作で、母親の葬式を描いて担当の先生から褒められるデキ(伊丹十三の『お葬式』より先だった)。卒業してコネで広告代理店に勤務するも1年3ヶ月で退職。以後、四柱推命の占い師として生計を立てつつ飲み歩き、その中で田中陽造(『ツィゴネルワイゼン』『セーラー服と機関銃』などの脚本家)と出会い、その清書書きからプロ脚本の道に入る、と本人もかなり変わった人生を歩んでいます。