『ハケンの品格』が好調です。『ごくせん』など日本テレビが得意な大げさでばかばかしいコメディである一方、正社員、契約社員、派遣社員たちが生き生きと描かれていた『anego』の篠原涼子+制作スタッフでがつくっているだけに主要登場人物のキャラクタなどデフォルメされつつもかなりリアルに描かれています(そういえば『anego』も最後に会社をやめて派遣になっていました)。
視聴率的にも木村拓哉主演の『華麗なる一族』、前作もヒットした『花より男子2』に肉薄、冬ドラマ三強の一角をしめています。
中園ミホ脚本はヘンな女が得意
大前春子(篠原涼子)のキャラに笑いこけながらガイドが思うのは「中園ミホ脚本はヘンな女が得意だ」ということです。脚本家本人は「悪女ものなら中園ミホが一番……といわれたい」といっています。中園ミホが書く悪女は人からどう思われようと自分の道を突き進むキャラなのですが、大ヒットになるのは自分の道を突き進み過ぎ、悪女をこえてヘンな女になってしまい、そのヘンさがかわいくみえた時です。
大前春子の原型
白鳥麗子でございます! |
ヒロインは大富豪の娘で美人、そのため超高ビーな白鳥麗子(松雪泰子)。幼稚園のころに助けてもらったフツーの男・秋本哲也(萩原聖人)が好きなんだけど、性格が災いして素直になれずに好きだといえないキャラ。鈴木由美子のコミック原作通りですが、これが中園ミホ悪女の原型になっています。