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変身ヒーロー新世代

戦隊と仮面ライダーシリーズが新作になりました。卒業生と先輩たちの活躍もさらに盛り上がっています。活躍の隠された理由を探ります。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

テレビ朝日系・東映の変身ヒーローものが例年通り新しくなりました。スーパー戦隊シリーズが『忍風戦隊ハリケンジャー』から『爆竜戦隊アバレンジャー』に、仮面ライダーが『仮面ライダー龍騎』から『仮面ライダー555(ファイズ)』に。

『ハリケンジャー』は御前様(三輪ひとみ)が倒されるまでは盛り上がったんですが、最終三話でシュリケンジャー、ゴウライジャー、敵幹部に首領が次々と倒されるのが妙にあっさりしていて失速した感があります。もうちょっとシツコク練り込んでほしかったところ。

仮面ライダー同士のバトルを描いた『龍騎』のラストはいろいろと解釈できるもので、ネット上で賛否両論飛び交う議論になっています。個人的な感想としては最終回を前に主人公の龍騎・城戸真司(須賀貴匡)が倒れた以上、ラストはあれしかないでしょう、他も落ちるところに落ちた納得いく結末だったと思ってます。

かわって『アバレンジャー』、発表された時点でタイトルのふっきれ方にウケまくってました。しかし現時点ではまだ子どもたちの反応を見てもいまひとつ。問題は悪の組織がはっきりしないことでしょうか。正義のヒーローは強い悪を倒してこそ際だつものですから。

『555(ファイズ)』は最初は九州と東京で並列に展開してわかりにくく、このまま九州組が東上していくのか、と思ったら予算の都合か?宮崎からフェリーに乗って一気に東京へ。二組の主人公グループが絡みだしこれからが本番というところでしょうか。

しかし園田真理(芳賀優里亜)が父から送られた変身セットを持って九州から東京を目指し、乾巧(半田健人)がそれを守って戦うという構成、時代劇でお家騒動を解決するためにお姫様が江戸をめざすというパターンの応用ですね、いまでも『水戸黄門』で数シリーズに一回あります。
東映はどこまでいっても時代劇がベースで、そこからやくざもの、刑事もの、変身ヒーローものなどを展開してます。

その展開パターンがよくわかるのが『スケバン刑事』シリーズ。パート1(斉藤由貴編)は刑事もの、パート2『少女鉄仮面伝説』(南野陽子編)は変身ヒーローもの、パート3『少女忍法帖伝奇』(浅香唯編)は忍者もののパロディ?になっています。

特に『少女鉄仮面伝説』はヒロインの死んだ父親が東映ヒーロー俳優No.1の宮内洋などツボをおさえた名作で必見です。
いいタイミングでスカパー!などのチャンネル・ファミリー劇場で4月1日からスタートします!
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