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時代劇ブーム…であるか

雑誌「時代劇マガジン」が発刊されるなど、どうも時代劇が盛り上がってきたようです。この流れの先駆けとなったのはコミック『バガボンド』ヒットからでしょう。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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本屋にいって雑誌の棚を見ていると視界の隅の方に見慣れぬタイトルが…「時代劇マガジン」?
ここにきて時代劇が盛り上がってきたような気はしていましたが、まさかここまでとは!惹句(コピーですね)は「映画、TV、舞台…、一冊まるごと時代劇!史上初の専門誌、ここに参上つかまつる!!」

「映画、TV、舞台」とあげていますけど、この流れの先駆けとなったのはコミックの世界、剣豪・宮本武蔵を主役にした『バガボンド』が大ヒットしたことでしょう。

『バガボンド』は武蔵ものの定番、吉川英治の小説を原作にしています。ストーリーはだいたい原作に忠実ですが、違うのは小説は剣の道を追求する姿を中心に描いているのに対し、『バガボンド』は剣豪同士の勝負を中心にしている点。コミックらしいところです
描写力、画面構成力などに定評のある井上雄彦だけにチャンバラを越えた対決シーンの魅力は必見です。

『バガボンド』に続いて人気なのが小山ゆうの『あずみ』。小山ゆうはデビュー作から時代劇『おれは直角』で、チャンバラ好きを公言。『あずみ』は暗殺者として育てられた女性剣士がアイデンティティに悩むという、『ダークエンジェル』の時代劇版といったストーリーですが、その設定を生かして斬りまくっています。
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