ジルさん流チョコレートの楽しみ方
世界中を旅することで数多くの新しい味と出会い、そこからインスピレーションを貰って新しいチョコレートのクリエーションをするというジルさん。 |
「そうですね、まず飲み物などとは合わせずチョコレート自身を味わってもらいたいと思います。味のバランスや形、この形というのもチョコレートにとっては大事なものなんですけど、それらは職人の手で作りだされた時点で完成品なのでその状態を楽しんでもらいたいです。それからこれは僕の癖なだけかもしれないんだけど(笑)、チョコレートを半分にして香りを嗅いだり、形状を見たりしてから口に入れて味わうといいですよ。この香りを嗅ぐっていうのは僕は他の食べ物でもするんだけどね。あとはとろけるようだったり、パリパリしたりといったさまざまな舌触りを楽しんだり、チョコレートとそこに混ぜてある材料とのバランスを楽しんだり。バランスのよいチョコレートというのもチョコレートの質を考える時に大切な要素です。そして何よりも楽しんでチョコレートを食べるっていうのがすごく大切だと思いますね。」
私もこのお話を伺ってからチョコレートをまず半分にしてから食べるようにしているのですが、ジルさんの教えてくれた楽しさだけでなく、とても優雅な気分になるのでいい時間を過ごせるといった楽しさもチョコレートを食べる際に増えました。
チョコレートは元気の素
お店に並ぶさまざまなチョコレート。あれもこれもと全部買いたくなってしまいます! |
「チョコレートというのは良質なカカオから作られているお菓子ですからもちろん、子供にもぜひ食べさせてください。ただ小さなうちは苦味の強いものではなく、甘くて舌触りが柔らかかったり、とろけるようなものがいいでしょう。あとは品質の良いものを食べさせてあげるということがチョコレートだけではなく、子供に食べさせるものすべてにおいて大切なことですね。ですからチョコレートベースの一般品は出来れば子供には食べさせないでもらいたいと思います。小さい頃から本物を知って大人になることは僕自身、そうやって育ててもらったので断言できますが大切なことだし、幸せなことです。それから食べ方としてはただ味わうというのもいいけれども、例えば種類の違うチョコレートの食べ比べをゲームにしてあげると楽しみながら味の違いを覚えていくのではないでしょうか?」
チョコレートの味比べのゲームって物凄く魅力的なゲームですね。ちなみにチョコレートにはテオブロミンという成分が含まれていて、疲労回復や滋養をつけるのにいいと云われています。昔から絵本などでチョコレートは特別なご馳走だったり、憧れの食べ物だったりしますが、元気がない時にチョコレートを食べるというのは気分的なものだけでなく、成分的にも元気になれるものなんですね。