感謝の欠如と食育基本法
2008年11月11日、農研機構主催の「食のブランド・ニッポン2008」の基調講演の中で食育サイトでも人気の服部津貴子先生が改めて、食育基本法がなぜ作られたのか?についてのお話をされました。その中で私がハテ?と気になったのが「食」を大切にする心の欠如
これは、そもそも食育を法律にしてまでも今日本人に啓蒙しなくてはいけなかった理由の一つが食べ物に対する(これは食べ物そのもの、作り手、お店屋さん、お料理を作ってくれた人、そして自分がそれを食べられることなどすべて)感謝の気持ちを持たない日本人が増えているということ。
昔は食べ物、特にお米を捨てるというのにとても罪悪感を感じる人が多かった日本ですが、現代では残飯大国になってしまっていることはこのことをよく現しているいますね。因みに一年間に日本が捨てる残飯は約2000万トン。この内、600万トン※は海外から輸入(=すなわち購入)した食糧の廃棄量だということですから食糧自給率の向上を考える上でも「感謝の心」について日本人は今一度考える時に来ているのではないでしょうか?
※1リットルのミネラルウォーターが約1キロ考えると600万トンは1リットルのペットボトル60億本分!簡単に想像できない量ですね。
教える側は大丈夫?
自給率アップのためにも食べ物を大切にする気持ちを教えるのは大切なこと |
が、ここでちょっと考えてみてください。子どもに感謝することやその大切さを教えている大人の側はちゃんと感謝することやそれを行動で示すことが出来ているでしょうか?