トマトの栄養は物凄い!
「トマトは昔、毒だと思われていた」などトマト博士になれる『トマトのちから』 |
そこで唐沢先生の著書『トマトのちから』でトマトの栄養素について見ていると……。
・ペクチン……水溶性の食物繊維。水に溶けた形で腸内に入っていくので不溶性の繊維では入り込めない腸壁の間にある老廃物を体外に排出するのに役立ってくれます。トマト以外には果物に多く含まれるものなのですが、近年、日本人は果物を食べる量が減ってペクチンの摂取量が減っていると言われていているのでいいですね。
・ミネラル……トマトにはミネラル類の中でもカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛と5種類のミネラルが含まれています。カリウムはむくみ防止に、カルシウムは集中力アップや健康な体作りに、鉄は貧血防止、そして亜鉛はキレやすいなどの問題に効果があったり、味覚障害などの解消に役立つと言われています。汗をかいてミネラルを失いやすい夏にはぴったりの食材ですね。
・ビタミン……トマトにはビタミンA、B、Cが含まれています。Aは皮膚を丈夫にしたり再生したり、また免疫力アップに役立ちます。Bはなんといっても疲労回復力抜群。そしてCは体全体の機能に必要なビタミンですし、夏の日焼けでダメージをうけた肌のシミ防止や抗酸化にもとても役立ってくれる栄養素です。
・リコピン……ここ数年、すっかりおなじみの言葉になったトマトの赤味であるリコピン。リコピンはなんといっても抗酸化作用力が優れていることで話題なのですがどのくらいすごいかというと、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEのなんと100倍以上の力があるんです。リコピンには活性酸素抑制及び除去効果もあると言われていますので、夏の疲労回復にはもちろんのこと、運動による疲労回復にもとてもお勧めです。またママの美肌対策にもマストアイテムですよ!(ちなみに唐沢先生はテレビ番組で肌年齢を調べたところ、実年齢39歳に対して肌年齢が18歳だったそうです!)
・グルタミン酸とアスパラギン酸……以前、「旨味は脳のご飯! トマトで目指せ『健脳』」でもご紹介しましたがトマトには脳細胞活性作用もあり、また日本人独特の味覚であるといわれる旨味のもとであるグルタミン酸がたくさん含まれています。またデトックス効果や疲労回復効果があるといわれるアスパラギン酸もトマトには含まれています。
以上のように体に必要な様々な栄養が豊富に含まれているトマト。医者いらずになってお医者様が青くなるという諺もちょっと納得の話ですよね。