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神社本庁に聞いた、七五三の由来(2ページ目)

11月15日は七五三ですね。この季節になるとかわいらしい着物姿子どもを多く見かけて、ほほえましい気持ちになります。そこで今回は、七五三についてお届けしましょう。

執筆者:飯野 耀子

髪置、袴着、帯解

3歳は男女両方、5歳は男の子、7歳は女の子をお祝いするのが七五三。分かれているのにはそれぞれ意味があります。

まずは3歳。これは男女共に「髪置(かみおき)のお祝い」といいます。昔は、3歳までは男女共に髪の毛を伸ばさないでそり続けていたそう。理由は昔は頭髪から病気が入ると考えられていたとのことで、子どもが病気にならないため。3歳まで元気に成長したら、そこから髪の毛を伸ばす区切りとしたのです。

次に「袴着(はかまぎ)のお祝い」。これは5歳の男の子が初めて袴を着るお祝いをするものです。七五三といえば11月15日ですが、これは徳川5代将軍徳川綱吉の息子、徳松君の袴着のお祝いをこの日に行ったことからと伝えられています。

最後に「帯解(おびとき)のお祝い」。これは女の子が7歳になった年のお祝いで、それまで紐で着ていた着物をこの時から帯を締めるように変えたためです。

昔はそれぞれ「数え年」で七五三をお祝いしていましたが、現在は数えでお祝いする場合と実年齢でお祝いする場合と両方のお祝いの仕方があります。

七五三のお祝いは長寿食材で!

七五三というとやはり千歳飴も大事な要素(個人的な思い出としては、赤と白の千歳飴もさることながらペコちゃん千歳飴が大好きでした……)。七五三に千歳飴を食べるのはなぜでしょう? これは「7歳までよく育ってくれた、そしてこれからも長生きしてほしい」という願いを1000歳という名前が入った飴に託したもの。地方によっては昆布や熨斗あわびといった縁起のよい食べ物を七五三に食べてお祝いするところもあるのだそうです。

千歳飴以外にこれといったお料理は七五三には特にないですが、昆布やあわび、海老やぶりなど縁起もよくて長寿食材と呼ばれるお料理でお祝いしてあげるといいですね。食卓やレストランでそんな由来を話してあげるのも食育にもなり、また皆さんの気持ちがお子さんに伝わるいい機会なのではないでしょうか。

正式なお参りの仕方

最後に神社にいった際の正式なお参り法を教えていただきました。

まずは鳥居。神社になぜ鳥居があるのかというと、そこから先には神様がいらっしゃいますよという印なのです。ここで心を落ち着けて、軽く会釈をしてから鳥居をくぐってください。

次に手水の場所で手を洗い口をすすいで、この時心も一緒に清らかにしてください。そして社殿(お賽銭を納めお参りするところ)の前にいったら2礼2拍手1礼。これはまず2回お辞儀をした後、拍手といって2回手をポンポンと叩くことです。その際、女性は音を立てないという説もあるそうですが、正式には女性もちゃんと音を出して手を叩くものだそう。音を出さないのは忍手(しのびて)といってお葬式の時の礼法なのです。せっかくお祝いで来ているのにお葬式スタイルになってしまったらよくありません。それから神様に感謝やお願い(?)をしてもう一度お辞儀をして終わりです。

日本人の生活に神社が深いかかわりがあり、お参りにいく機会も多いので、ぜひこの機会に正式な参拝法も教えてあげてください。

<関連リンク>
神社本庁
伊勢神宮式年遷宮広報本部
お宮キッズ
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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