今回は、いい歯に関するお話をAll About Profileでも人気の椿先生に伺ってきました。
いい歯ってどんな歯?
椿先生の専門は審美歯科。子供の頃の薬害で歯が変色してしまった患者さんが、大人になって歯を白くしたいとクリニックを訪れるケースも多いようです。 |
もちろんそれらもいい歯の条件のひとつ。しかし、最も大事な条件はエナメル質が厚くつやがあり、歯茎もしっかりしている歯なのだそうです。ですからお子さんには研磨剤の強い歯磨きなどは避けてあげたほうがいいですね。
また虫歯が少ないことはもちろんですが、歯並びがいいこともいい歯の条件。これは見た目だけではなく、噛み合わせにおいて重要とのこと。
噛み合わせの合っていない歯でものを噛んでいると、骨格がきちんと発達しなかったり、ものがちゃんと噛めなかったり、様々な弊害があるのだそう。噛むことは大脳を刺激し、それによる脳の発達に大きな影響を与えます。意識していい歯を育ててあげたいですよね。
歯も顎も育てる「噛む育」
最近の日本人は硬いものを噛まなくなった結果、顎が細くなっているということが問題になっています。なぜ問題なのかというと、歯の大きさと顎の大きさが合わないと歯が正常に生えてこないから。解りやすい例をあげると、大人になってから生えてくる親知らず。顎が細くなったことによって親知らずが生えるスペースがなく、歯茎の中で横に生えてしまう人が増えているんだそうです。骨格には遺伝もあるので、永久歯が生えてきても十分なスペースがない場合は、早めに矯正医に相談しましょう。しかし、日頃から歯ごたえのある食べ物を食べることで、顎の成長を促進させることもできるそう。乳歯から永久歯に変わり始めた頃から永久歯が生えそろうまでの間、特に意識して顎を成長させてあげてください。また、乳歯の時によく噛むことは永久歯の歯根をしっかりさせたり、歯並びをよくする助けにもなるとのことです。小さい頃から歯ごたえのあるものを食べる習慣を身につけてあげるといいですね。ぜひ「噛む育」のススメをしてあげてくださいね。
歯並びよく歯が生えてくることは、噛み合わせとも大きな関係があります。これは歯が正常に生えていれば噛み合わせも正常に行われるということ。そして噛み合わせがいいということは、子供の健康や健全な発育に大きな影響があります。歯並びもぜひ意識してあげてください。