王妃が愛したクグロフ
マリーアントワネットは今で言う究極の「セレブ」。クグロフは彼女の好きなお菓子ということで当時、ヨーロッパ中で大流行。ちなみにクグロフは「僧侶の帽子」という意味 |
漫画「ベルサイユのばら」の影響もあってか、マリーアントワネットは日本人に最も知られ、最も愛されているプリンセスの1人と言っても過言ではありません。一方で、映画でマリーアントワネット役のキルスティンダンストが、この仕事がくるまでマリーアントワネットが誰かを知らなかったのとは大きな違い!
そこで今回は、マリーアントワネットが大好きだったというクグロフというお菓子(パン)の型を使ったケーキをご紹介します。マリーアントワネットといえば、命を賭けて彼女を愛したフェルセンとの恋でも有名です。お子さんが彼女が好きだったケーキをあげることで、情熱的な恋が手に入るかもしれません。ちょっと早いかもしれませんが……。
恋のスパイスには、シナモンを
よく花言葉という言葉を聞きますね。それぞれの花には意味があって、特定の誰かにメッセージを伝えるために言葉の代わりに花で気持ちを伝える文化があります。これと同様にスパイスにも各々意味や物語があって、お料理やお菓子にそのスパイスを使うことで気持ちを伝えるという文化もあります。ズバリ、恋のメッセージを送る時に大活躍するのがシナモン。シナモンは昔はとても高価なもので、香水として使われていたという歴史もあります。そんな由縁から、最愛の人への贈り物として使われることも多かったとか。シナモンにはいろんな逸話があって、シバの女王が愛する人へ贈った告白のスパイスという話や、恋のお守りになるという話、はたまた暴君として有名なローマ皇帝ネロは最愛の妻を亡くしたときに妻への深い愛の証として、ローマ中のシナモンを集めて燃やしたという話も残っています。