都心では7月13日から、地方では8月の13日からお盆が始まります。きゅうりやなすに楊枝をさした動物を作って、ご先祖様をお迎え。みなさん、子供の頃に作った記憶がありませんか?核家族化で祖父・祖母との交流が希薄になっているといわれている昨今。お盆のような日本の伝統行事を親子で一緒に用意することで、親子間の交流をしてみましょう。

そこで今回は、お盆の迎え火の用意と作り方についてご紹介します。

精霊馬(しょうりょううま)の意味

(上)きゅうりは馬を表します。これはご先祖様が帰って来る時に乗られます
(下)なすは牛を表します。これはご先祖様が帰られる時に乗られます
お盆はご先祖様や亡くなった人たちが、苦しむことなく成仏してくれるようにと、子孫が報恩(ほうおん)の供養をする時を指します。報恩とは恩返しのことで、仏教的には、仏様や先祖に対して恩を感じて仏事・布施などを行うことを指します。

お盆の期間にはそれぞれ意味があり、最初の日(13日)は「迎え火(むかえび)」と呼びます。「迎え火」の日は、ほおずき・花・なす・きゅうりなど、ご先祖様が家に帰ってくるための飾りを作ります。

特にきゅうりとなすに楊枝をさすものは、「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれます。きゅうりは馬、なすは牛を指します。意味については諸説あります。きゅうりには行きに、なすには帰りに乗るという説や、ご先祖様はきゅうりの馬に乗って、牛に荷物を持たせるなど。

一般的には、足には割り箸を割ったものを使うとされています。ただ小さいお子さんだと割るのも大変ですし、割った面で怪我をする可能性もあるので楊枝で代用するのでいいでしょう。ぜひ、作り方を教えてあげて一緒に作ってみてくださいね。

お盆の本当の名前は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」というものです。これは日本語ではなくて、インドのサンスクリット語の音に感じをあてはめたもの。意味は「逆さ釣り」ということだそうです。その意味から「逆さまに釣り下げられるような苦しみにあっている人を救う法要」ということでお盆の文化が始まったといわれます。

由来となる物語には、お釈迦様の弟子の一人がある時、神通力によって亡くなったお母さんが餓鬼道(がきどう)に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知ったそうです。 そこで、どうしたらお母さんを救えるのかということをお釈迦様に相談しました。するとお釈迦様からこんなアドバイスが!

「夏の修行が終った7月15日にお坊さんたちを招いて、多くの供物をささげて供養すればお母さんを救うことが出来ると思います」

そこでこのお弟子さんがお釈迦様の言われたとおりのことをしたところ、お母さんは極楽往生したそうです。ここからお盆の中日である15日は両親やご先祖様に報恩感謝をささげ、供養をする重要な日となりました。

>>次は「初物」をたくさん使うお盆の迎え火の飾りの作り方をご紹介します>>