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お膳立てを子どもに教えること、できますか?

お膳立て。食のマナーの基本中の基本です。しかし、最近、まったく知らない人が多いようです。お茶碗はどこに置きますか?お椀は?すぐにわからない方は、読んで覚えてくださいね。

執筆者:飯野 耀子

お箸はどのように置く?

お箸は右利きの場合は右から左ですが、左利きの場合は左から右へ並べてくださいね。
ご飯を食べるということには、単に食べ物を食べるというだけではありません。そこにはマナーであったり、しきたりであったりがあります。今回は、そのマナーでもある食事の基本、「お膳立て」についてご紹介していきます。

まず、お箸はどのように置くかご存知ですか?右利きの人は、箸の先端を左にして置きます。左利きの人は逆。簡単ですね。


お茶碗、どこに置きますか?

正しいお膳立ての配置写真。お茶碗が左、お椀は右に。お椀の蓋はお敷(おぼん)の右上外に上向きにして置きます
通常、日本料理の約束ではお茶碗は左、お椀は右に置くのがルールとなっています。これはお箸を右に持ち、お茶碗を左で持つというところから生まれた置き方なのです。ちなみに、お椀は左の手のひらに乗せ、右手でお椀の脇を押さえ汁物を飲みます。

魚の頭は左向き!

魚の配置にもルールがあります。お頭つきの魚は、「頭を左側に、腹を手前に」と覚えてください。切り身の場合には、皮を奥にします。

お皿にも向きがあります

お醤油やソースを片口に入れると食卓がちょっとよそ行きになります
ここでいくつかの食器の置き方のルールもご紹介しておきます。まず、お椀の一箇所に注ぎ口のついている片口は、注ぎ口を左向きにして置きます。葉っぱ型や魚の形のお皿は、葉の先端部分、もしくは頭を左側に並べます。山椒の実が開いた形をしている割り山椒という小鉢は、割れている方を手前に置きます。絵柄が描いてあるお皿は、絵柄が正面を向くように置いてくださいね。

和食の基本は、一汁三菜

余談ですが、家庭の和食というのは「本膳料理」という、日本古来の食事形式から簡略化されたものが継承されています。本膳料理は、形式にのっとり料理が載せられてたもので、その中心におかれるお膳を「本膳」と呼びます。そして、この本膳における食器の置き方が、現在、「お膳立て」と呼ばれる食器の並べ方の基本になっています。

本膳料理の基本は「一汁三菜」。その内訳は、「お椀」「ご飯」「香の物」「なます」「焼き物」「煮物」から「ご飯」「香の物」を除き、簡略化されたのが一汁三菜です。今では、「主食(ご飯)」「汁」「主菜(焼き物など)」「副菜(常備菜など)」「副々菜(お漬物)」という構成になっています。

これ以外に「汁」と「丼」、もしくは「汁」「主食」「主菜」で構成された一汁一菜や、「主食」「汁」「主菜」「副菜」で構成された一汁二菜という形式も、今ではポピュラーな献立になっています

>>次はおやつの配置>>
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