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子どもの深刻な悩みを察知する方法(2ページ目)

子どもは深刻な悩みであればあるほど、親に隠そうとする心理が働くことがあります。どんなことでも親子で率直に悩みを話し合うにはどうしたらいいのでしょうか?

執筆者:谷口 賢晋

普段から落ち着いた対応を心がけましょう

普段から何があっても動じない態度。これは、親子が安心して話し合う環境づくりに欠かせません。子どもに対しての態度だけではありません。いつも家族の誰かの愚痴を言っているとか、隣家の行動に文句を言っているなどがあると、子どもは親を信頼することができません。「自分もあんなふうに扱われるんじゃないか?」と思ってしまうのが人間の心理です。

常に、どんな時も、冷静に対処するというのは難しいかもしれません。けれど、少なくとも子どもがいる時には、気をつけるといいでしょう。そして、特に家族のメンバーすべてに対して、思いやりのある行動を大切にすることです。子どもはお母さんがお父さんをどんなふうに受けとめているか、あるいはお父さんがお母さんのことをどんなふうに受けとめているかによって、自分もあんなふうに扱われるんだと認識します。

ですから、家族のメンバーすべてに対して、オープンな会話ができていれば、子どもは自然に深刻な問題でも話し合えると思うようになります。

理由にこだわると信頼を失います

たとえば、いじめられているという事実を子どもから打ち明けられたとします。その時に執拗に「なぜいじめられたのか?」という理由にこだわったとしたら、どうなるでしょう? 子どもだって、それがわかっていたら解決できているはずですし、親に打ち明けることもないでしょう。だから、理由にこだわる親に、子どもは深刻な悩みを打ち明けないという結果になります。

大切なことは、問題をどうやって解決するかです。相談すれば、なんとか解決しようとしてくれると思えるから、子どもは悩みを話そうとするのです。ですから、普段から子どもの話を聞く時には、理由にこだわりすぎないことが重要です。「どうしてテストの点数が悪いの?」「なぜ忘れ物をしてしまうの?」「なぜ、言うことをきかないの?」などなど、聞くことはいいですが、問いつめてもなんの解決にもなりません。

「どうすれば、点数が上がるのか?」「どうやって忘れ物をなくすか?」という解決に目を向けると、子どもはいろんなことをとても話しやすくなるでしょう。



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