とうもろこしのホットケーキにヨーグルトとプルーんを添えると大人向けな味に。 |
小麦はアレルギーのある子どもたちにとっては避ける食材ですが、パスタやパン、点心や麺などあらゆる国の料理で使われています。小麦の除去を始めたら、意外にも多くの食材に利用されている事実を知ることと思います。でも食べられないことは、ただマイナスなだけではありません。むしろ、いろいろな食品を知ることができるチャンスです!
今回は子どもが大好きなホットーケーキを、小麦粉の代わりにとうもろこし粉を使って作ってみましょう。
とうもろこし粉なら小麦アレルギーでも安心
とうもろこし粉は、メキシコの主食「トルティージャ」の原料として有名です。日本で食されている品種とは違い、甘みのない硬粒種のものを利用しています。それをつぶしたものがとうもろこし粉。小麦粉と比べて、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB群、ナイアシンなどさまざまなミネラルが含まれているのが特徴です。また、鉄分の吸収に関わる葉酸も多く含まれているので、育ち盛りの子ども達に必要な栄養素を補うこともできます。
とうもろこし粉を使う時はカルシウムも一緒に!
ただひとつ、注意したいのがとうもろこし粉に含まれるリンの量。小麦粉に比べてなんと約6倍もあるのです。リンは体内に存在し、カルシウムやマグネシウムと結びついて骨や歯を形成する重要な働きがあります。普段の食事では不足することはありません。しかし、必要以上に摂ってしまうと、カルシウムの吸収を妨げるとも言われています。近年では、加工食品に多く使われている添加物の摂りすぎによる、リンの過剰摂取が心配されています。
リンとカルシウムの理想的なバランスは1:1。このバランスが取れた食品が牛乳ですが、牛乳アレルギーの子どもたちには積極的に取り入れられない食品です。牛乳でカルシウムを補うことができない場合は、できるだけ添加物の少ない食品を選びましょう。そして、リンが少なくカルシウムの多い「海藻類」を取るように心がけてください。