子どもの苦しみを軽減させたい、その一心で……

赤ちゃんの顔
アレルギーを持つ子どもとママの格闘。その深さは千差万別だが、悩みは共通かもしれない
アレルギーを抱える子どもはもちろん、親の日々の生活も大変です。今回は、実際にアレルギーを抱えるお子さんをお持ちのママが、どのような思いで毎日を過ごし、アレルギーと戦っているのか? 雑誌編集の仕事をしている佐藤晶子さんにお話を聞きました。

佐藤さんは、現在6歳の女の子と4歳の男の子のママで、男の子のアトピー治療を4年間行っていました。

「なんとか子どもの苦しみを軽くしてあげたい、改善してあげたいの一心で本能と直感を駆使し、危険で怪しいものを排除しつつ、アレがいいといわれればやってみて、コレがいいと本でみたらチャレンジしました。よくなったと思ったら、悪くなって……を何度も繰り返しながら、徐々に、そしてようやく改善され、ここ最近はなんとか夜のカイカイで目が覚めることもなくなってきました。私のアトピーとの付き合い方がすべてではないと思います。人によって症状も効き方も違うと思うので、あくまでも個人の体験談としてアトピーで悩んでいるママの参考になればと思い、お話しします」

と最初に伝えられました。以下、佐藤さんの一人称で語られる格闘と徐々に見える回復を感じてみてください。

異変に気づいたのは、生まれた直後

最初に異変に気づいたのは、生まれた直後からです。とにかく、なんだか機嫌が悪い。泣き方も他の子のかわいい「オギャー、オギャー」というのと違って、「ギャーーーーー」と言う感じでした。そして、とってもどす黒い顔色。

一人目の子は色白で、乳児性湿疹もないようなきれいな肌だったので、その違いにビックリしていました。そのうち、体から異様な匂いがしてきて……。子どもを胸にしばらく抱っこしていると、なんともいえない異臭(加齢臭のよう)が私の服について、洗濯するまで消えないくらいでした。

1ヶ月検診で湿疹が目立ち始める

1ヶ月検診の頃には顔に湿疹が目立ち始め、乳児性湿疹かと思っていたところ、そのうちどんどん悪化しました。2ヶ月頃には湿疹に抽出液のような液体も混じり、耳切れもグジュグジュ状態です。あまりのひどさに戸惑うばかり。洗っていいのやら、どう対処していいのやら分からず、とうとう近くの小児科を受診したら、「乳児性湿疹」との診断です。

ワセリンで薄めた弱いステロイド薬を処方され、対処としては「とにかく清潔が第一だから、石鹸を泡立ててこまめに洗うように」と言われました。スレロイドは使いたくなかったのですが、あまりに顔中ひどかったので、一度薄く塗ってみることに。次の日には状態がよくなりました。体もなるべくこまめに洗うように改善しました。

ステロイドをやめて病院へ

対処の仕方が分かったのと、肌の最悪の状態が改善されたのでステロイドは中止しました。でも相変わらず、湿疹が治らず、体全体も赤くなってきます。

図書館で「子どもの湿疹」「アレルギー」と名のつく本を読み漁り、「湿疹が左右対称で、ひじやひざの裏にも同じように湿疹がある。耳切れがある」などの症状から、「これはアトピーに違いない」と確信しました。アトピーを前提に、改めて信頼できる医者を探すため図書館で再調査。

当時京都に住んでいたので、宇治にある小児アレルギー専門の先生を受診することにしました。「アトピーですね」の診断。予想はしていたものの、胸をえぐられるような感覚とともに、言葉も出てきませんでした。でも女性の先生は優しく「大丈夫ですよ。そんなに落ち込むことはありません。スキンケアや食事の改善で随分よくなりますから」と。