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詳細解説!卵アレルギーの症状と対策(2ページ目)

2007年現在、食物アレルギーの中でも一番多いと言われている「卵アレルギー」の基礎知識と気をつけたい食品、代替食品などをご紹介します。

執筆者:松下 和代

気になる時は1歳を過ぎてから

割った卵
さまざまな形で利用されている卵
「検査をしても数値は低かったが、卵でアレルギー症状が出た」「検査はまだしていないけれども、自分が卵アレルギーだったため心配」などあれば、離乳食で与える卵の時期を少し遅めにしましょう。卵の場合、アレルギー症状が出やすいのは、卵黄よりも卵白の部分(離乳食も卵黄が先にはじまるのはそのため)。

時期としては、子どもの消化器官が発達して3回食になった頃、1歳のお誕生日を過ぎた頃とされています。また卵の栄養素はタンパク質のアミノ酸スコアもよく、他のビタミンやミネラルも多く含まれているので、バランスがくずれないように代替食品を上手に選ぶことも大切です。

卵を除去する際には、他のたんぱく質を

卵のたんぱく質はアミノ酸スコアが100%と言われています。たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されそのうち9種類に関しては、体で合成されないため食事からの摂取が必要となります。アミノ酸スコアとは、この体に必要な必須アミノ酸のバランスがいい状態を指します。

卵を除去する際には、他のたんぱく質を違う形態で補うことが大切です。例えば肉や魚や大豆など、たんぱく質の多く含まれる食品をもとに、米や野菜、海藻類など、いろいろな食品を組みあわせて摂るとバランスが良くなります。

卵が含まれる食品

「卵で強いアレルギー症状がでる」と診断された場合は、鶏卵はもちろん、鶏肉や加工食品も除去します。卵も小麦同様に表示の義務付けがあります。必ず食品表示を確認しましょう。パンやケーキなどをはじめ、練り製品(はんぺん、かまぼこ、ちくわ、すり身など)のつなぎ、ラーメンなどの麺類、また魚卵や他の卵も除去します。

場合によっては、鶏肉や鶏肉の含まれる加工食品(スープストックなど)も除去の対象となります。いずれにしてもどこまで除去をするかどうかは、年齢やその子どもや医師の判断で異なるので、専門家にご相談の上除去を進めましょう。

上手に除去を行えば、小学校にあがる前に症状が治まるといわれている卵アレルギー。食べても良いかどうかの判断は、専門家の診察で負荷テストなどを行いながら除去をやめていきます。独自の判断をすると長引いてしまうので、気をつけてくださいね。

<関連リンク>
詳細解説! 小麦アレルギー対策
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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