混み合う電車改札口をスイっと抜けるスルーラー

スルーラー片手操縦
どこまでも片手で操縦。手の位置と指先の力の入れ具合で思うままに
次に、スルーラーで電車に乗ってみます。

ベビーカーで改札口を通り抜けるには、バッグからカードを出し、ベビーカーを押しながらカードをかざしたり入れたりしながら改札を通り、カードをバッグにしまうという一連の動作をしなければなりません。簡単な動作のようですが、これがもたつきがちな所。

改札の前で立ち止まってカードを出し、カードを持ちつつも両手でベビーカーを押し狭い改札ゲートに入り、ここで片手操作になるベビーカーがゲートにぶつかるのを力技で修正しながら、また両手で押して通り抜け、立ち止まってカードをしまい……。試練です。

ところが、この動作がスルーラーではノンストップ。片手でスルーラーを押しながら、片手でカードを持ち、「ピッ!」。さっと改札を通り抜け、スイスイ進みつつカードをバッグへ。最初から最後まで片手の操縦で進めるため、もう一方の手でカードや切符を扱えるというわけです。

混雑する改札口付近でベビーカーを押している時、どれほど邪魔にされることでしょうか。混雑が一段落するまで改札ゲートを通るのを待つことも。そういうことが積み重なってイライラやストレスになり、やっと家まで帰ってくると「ふぅー」と溜息をついてしまうもの。

それなのに、スルーラーでは、ベビーカーを手にしていない人と同じ歩行スピード、同じタイミングで改札を通り抜けることができるのでストレスを感じません。これは感動的。

片手でエレベーター、片手でスルーラーを操る

スルーラー三輪
軽い前輪で乗り上げ、大きな後輪で段差を乗り越えます。三輪だからなせる技
さて、駅のエレベーターに乗ってみます。

ベビーカーを押してエレベーターに乗るには、タイヤを持ち上げて段差を超えたり、乗り合わせた人と人の隙間にベビーカーを収めたりと時間がかかるので、その間にエレベーターの扉が閉まってしまうことも。ベビーカーが扉に挟まってしまうのを防ぐために、「開」ボタンを押しながら乗ったり、エレベーターの扉をあらかじめ手で押さえてから乗らなければなりません。親切な人が乗り合わせてボタンを押して待っていてもらえることもあるけれど、都会はそういつも甘くはないというもの。

エレベーターの段差にひっかかるベビーカーのタイヤを上げ、エレベーターに収める操作をしつつ、「開」ボタンを押す。これを一瞬のうちに同時にというのは、神業に近いテクニックが求められます。ひとりで行うというのは実際無理。閉まるエレベーターの扉にベビーカーが挟まってしまう。上の子を連れていたはずなのに、ベビーカーを入れているうちにエレベーターの扉が閉まって、はぐれてしまう。そんなことがあるのが現実。気を使い神経をすり減らすのが、エレベーターに乗る時。

片手で操縦できるというのが、これほどありがたいことだとは、スルーラーを使ってみて初めて身をもって実感したことでした。エレベーターの前で、片手に軽くグリップを効かせるとクルリッと方向転換。もう一方の手でボタンを押ながら、シュッとエレベーターの扉の前へ。スルーラーの大きな後輪はエレベーターに乗るときの段差を難なく越え、そして思う位置にスルリ! とエレベーターの中へ。

電車とホームの間を乗り越えるスルーラーのホイール

スルーラー電車に乗る
電車とホームの隙間を越えていきます
ホームから電車に乗ってみます。ベビーカーで電車に乗る時も緊張の一瞬。ホームと電車の間が開いていると、隙間にベビーカーのタイヤが落ちないよう前輪を上げ次に後輪を上げ、細心の注意しなければなりませんでした。

ところが、スルーラーは三輪。前輪を一瞬軽く上げるだけで、そのままスルスルと乗り込みます。電車とホームの間が大きく開いている場合は少し注意がいりますが、スルーラーの大きな後輪は電車とホームの隙間に落ちる心配がなく、まっすぐに前進して電車の中へ。ここでもストレスなし。

日頃、こういうことで神経を消耗していたんだなということを実感……。穏やかな心のまま電車に乗りこめることのありがたさ。バリアフリーの恩恵に預かるには、施設が整っているだけではダメなんだと感じる次第。


>>さらに、スルーラーが街をずいずい進みます>>