雛人形に添えるつるし雛
もうすぐ、桃と菜の花の春、そして雛祭りです。先日のガイド記事「どれを選ぶ?わが家らしい雛人形」でも、最近の雛人形をご紹介させていただきました。今回は、段飾りや親王飾りのお雛様と一緒に飾りたい、江戸時代にうまれた郷土雛の一種「つるし雛」をご紹介します。つるし雛は、様々な縁起物や人形の布飾りのアイテムを、ひもでつるし、スタンドで立てたり、輪飾りにしたりしたもの。1本のひもに3~5個のアイテムのついた簡易なものから、50個ほども輪飾りにつるした豪華版もあります。「つるし飾り」という名前のつるし雛が有名なのは伊豆の稲取地方。1月20日から3月31日まで「つるし飾り祭り」も毎年行われています。この地方では、女の子の初節句には、母や祖母が110個のつるし雛を手縫いで仕上げ、末永く幸あれと願いをこめ、成人したときにお焚き上げに出す風習があったそうです。同じ形態のつるし雛には、他にも柳川や酒田にあります。
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1ページ目:つるし飾りのご紹介です
2ページ目:パーツの組み合わせは自由自在
3ページ目:今すぐ!ハンドメイドでも作れます
気持ちが伝わってきそうなあたたかさ伊豆稲取の「つるし飾り」
吊るし輪飾り 25個輪飾り約100センチ税込19,500円(写真提供:つるし飾り専門店 雛びより) |
いかにも春らしいおめでたさが感じられる、はなやかな朱色の世界です。お雛様の緋毛氈ともぴったり色調が合いますね。
これは、かなり大きいものですが、3個付の1本飾りだと1,000円からあります。また、特製輪飾り台座(大)6,500円 (中)6,000円や、紅白竹輪(輪飾りの上に、頭飾りのようにつけられます)800円などの別アイテムもあります。