農家で育てる
外気に触れて体を強くすることも耐性をつける上では大切なこと |
実際には農家で育てることは難しい場合もあるでしょう。野や山などの自然の多い場所へお出かけをしたり、農業体験を活用するなど、自然との触れ合いを取り入れてみましょう。
これらのことから、子どもによかれと思って手を掛けすぎると、逆に子どもの中にある抵抗力を高める場面がなくなってしまう可能性があることが分かります。お外でのランチや遊びを普段から取り入れましょう。
猫、犬を家の中で飼育する
アレルギーを持っている子もいるため、抵抗力の弱い赤ちゃんのいる家庭では特に犬や猫は敬遠されがちなのではないでしょうか。敏感な赤ちゃんやアレルギー体質の子どもには配慮が必要ですね。ですが、ペットと共生することで生物に対しての免疫力がつき、命のかかわりを通して子どもの情緒を育むといった大切な学びをもたらしてくれる存在でもあるのです。敏感な時期を経て、外界の影響を受け入れられる2歳頃からは犬や猫など、動物と一緒の生活を取り入れてみてはいかがでしょうか。また自宅でペットを飼うのが難しい方は、動物園などへお出かけをして、動物と触れ合う機会を作っていきましょう。楽しく遊んだ後には手洗いを忘れずに!
適度に不衛生な環境を維持する
肌の弱い子どものことを思うと、ハウスダストや雑菌に対して敏感になってしまうもの。ですが、きれい過ぎる環境は、子どもがばい菌に対しての抵抗力をつける機会を奪うことにもなるのです。松原も子どもの頃は「ごみも栄養のうち」なんて言って、落ちてしまったおやつを食べていたことがありますが、そこはご愛嬌。抵抗力の弱い赤ちゃんには配慮をしつつも、神経質になりすぎないことが大切です。お砂遊びや土いじりなどを通じ、成長とともに少しずつ菌に対する抵抗力をつけられる環境を体験させてあげましょう。手や顔を洗う回数を少なくする
清潔を気にするあまり、つい何度も手を洗ってしまうこともあるのではないでしょうか。手についた汚れを落とす行動ではあるのですが、頻度が高くなると肌の表面にある油分や天然の免疫成分をも流してしまう恐れがあります。お出かけから帰ってきたときや食事の前、汚れがひどい時だけ洗うようにし、普段から体内の免疫成分を高める工夫をしましょう。こうしてみると、私たちは「よりよく生きたい」と願うあまりに文明の利器に頼り過ぎ、体の機能が低下してきているのかもしれません。自然や人・動物との触れ合いを通じて、人間が本来持っているはずの免疫力や抗体を取り戻すことが大切ですね。これを機会に自分たちの生活を見直しながら、花粉に負けない子どもを育てましょう。