子育て/子育て関連情報

「モンスターペアレント」と呼ばないで!

モンスターペアレントを責めたり、排除しようとする最近の風潮に「No!」。モンスターペアレントにだって事情があるんです。どうすればお互いが理解し合えるのか、考えてみました。

執筆者:松原 美里

去年の夏頃から、「モンスターペアレント」という言葉をよく耳にするようになりました。「学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者」を意味する和製英語です。この夏は、フジテレビ系ドラマ『モンスターペアレント』もスタートし、主演の米倉涼子さんの敏腕弁護士ぶりや、モンスターペアレントを怪演する個性派ゲストたちにも注目が集まっています。

モンスターペイシェントも! 日本ではモンスターが増殖中

ゲンコツ
言いたいことも言えないこんな世の中ですが……。モンスターペアレントの実態って一体?
最近では、学校だけにとどまらず、幼稚園・保育園や病院、家庭にもモンスターがいるという話も出ており、「モンスターペイシェント(患者)」「モンスターハズバンド(夫)」などの造語も生まれています。世の中のニーズの高まりから、松原も今年「モンスターペアレント対応講師養成講座」を受講しました。

でも、ちょっと待ってください。マスコミが取り上げたことで、「モンスターペアレント」という言葉だけが、流行語のようにひとり歩きをしているのではないでしょうか。保護者の気持ちを踏みにじることになっていないでしょうか。モンスターペアレントを責めたり、排除しようとする最近の風潮に、松原はちょっと抵抗があるのです。

モンスターではなく、コミュニケーションが苦手な人

電話で話す男性
きっかけ次第で、誰しもモンスターに豹変する可能性がある
「モンスター」と言ってしまうより、コミュニケーションの下手な人たちと言った方が
適切なのかもしれません。

人は優しくしてもらったり、想いを汲んでもらう経験をして初めて相手の気持ちを慮ろうという意識が育つものです。現代社会では、そういった経験が皆、不足しているような気がします。

もしや予備軍!? モンスターペアレント診断』記事を読んで、もしかして自分にも「モンスター」的要素があるかな?と感じた方は、自分で気をつけることができたり、認めることができたり、揺れても戻ることができる人です。お互いを認め合い、助け合える世の中にしていきたいですね。

>>親も子も、学校も園も、みんなハッピーになるにはどうしたらいい?>>
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