乳児育児/ベビーサイン

ベビーサイン、赤ちゃんと手で会話!(5ページ目)

「育児を少しラクにするコミュニケーションツール」第2回はベビーサイン。アメリカで始まったベビー(赤ちゃん)のサインを日本で広めた、日本ベビーサイン協会理事長の吉中みちる先生に伺いました。

執筆者:松原 美里

いつから始めたらいいの?

おすわりする赤ちゃん
おすわりができるようになったらベビーサイン開始!
ガイド:
ベビーサインは何ヵ月頃から始めるのがいいのでしょうか。

吉中先生:
これもよく聞かれる質問ですね。おすわりができる生後6ヵ月頃になると、手を器用に動かせるようになってくるので、その頃から始めるのが適していると思いますが、実はそれ以前の親子の関わりもとても大事なんです。妊娠中からお腹の赤ちゃんに語りかけてあげたり、生まれたてからは目を見ていっぱいお話してあげましょう。特に授乳中は語りかけのチャンスです。携帯メールを打ちながらとか、テレビを見ながら授乳したりしているママはいませんか? ダメですよ~。ねんねの時期から赤ちゃんとの絆を深めていきましょうね。

そして、ハイハイ期やあんよの時期から始めても遅すぎることはないですよ。1歳をすぎて歩き始めるようになってからは爆発的にサインが増えていきますので、その後おしゃべりができるようになる2歳くらいまでの間、ベビーサインを充分活用できるはず。成長の段階ごとにおすすめのサインも変わってきますので、ベビーサイン教室では赤ちゃんそれぞれの成長に合わせた指導を行っているんですよ。

独学? vs レッスン?

クリスマス会
12月に渋谷で行われたベビーサイン協会のクリスマス会には大勢のベビーサイナーが集まりました
ガイド:
本を見ながら独学でも学べそうな気もしますが、ベビーサイン教室で習うのはどんなメリットがありますか?

吉中先生:
例えば月1度教室に通うだけではベビーサインを身に付けることはできません。毎日の生活の中でママとパパが継続的に見せてあげることで、赤ちゃんはサインを覚えることができるので、その意味では独学でも教室に通うのも変わらないかもしれません。

ベビーサインはじめてキット
ベビーサインはじめてキットはベビーサインを始めてみたい人や出産祝いにもおすすめ
ベビーサイン教室では、実際に手の動きを見ることができたり、ベビーサインの教え方のポイントを身に付けることができるのでおすすめです。全国に約350人いる先生たちのほとんどが実際にベビーサインを使って子育てした経験者で、手遊び歌や絵本などを使って楽しく学べるように工夫しています。

自分ひとりでやろうと思うと長続きしなかったり、サインが出ないときに挫折してしまう人が多いので、教室ではお友だちと一緒に学んで、はげましあったり、月1回(編集部注:教室によって頻度は異なります)のペースメーカーとして利用するのがいいと思いますよ。楽しみながら続けることがベビーサイン習得のコツです! 本や教材は復習用としてぜひご自宅で使ってみてくださいね。

講演会や体験教室も全国各地で行っていますので、教室に通う前に実際にベビーサインに触れてみることをおすすめしています。

>>なかなかサインが出ない……。そんなときはどうしたらいい?>>
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