赤ちゃんのうちから免疫力を高める生活を
秋風も冷たくなり、秋から冬への準備を始めるこの季節。気温の変化に体がついていけずに風邪を引いてしまっているお子さんもいるのではないでしょうか?小さな頃から免疫力を高めることは、一生の基礎をつくること。これをきっかけに、免疫力を高める生活を始めてみませんか。免疫力とは、生きる力
そもそも、免疫力とは何なのでしょうか?生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、外の病原体やばい菌から自分の体を守るために、お母さんの体からもらった抵抗力(グロブリン)で体が守られています。しかしそれ以降の赤ちゃんは抵抗力を強めるために、いろいろな細菌やばい菌から自分で身を守る「免疫力」をつける必要があります。免疫があると体に異物が進入した時に、いち早くそれを察知して排除してくれるシステムが働くのです。「大事なわが子を菌から守らなきゃ!」という気持ちはとても大切ですが、極端に赤ちゃんの周りの菌を何でもかんでも殺してしまうと、赤ちゃんが自分で体を守る力がつきにくくなり、逆に体調を崩しやすい体になる心配があります。小さな頃から免疫力を高めることで、一生の体の基礎が作られます。強い子どもに育てるため、まずは免疫力を高める生活を始めてみませんか?今回は、その方法をいくつかご紹介します。
■予防接種で免疫力をつける
ポリオ・三種混合・MRワクチン・水痘・おたふくかぜ・インフルエンザなど、さまざまな病原体を赤ちゃんの体に入れることで、体に抗体ができます。体の中で菌が戦い、熱が出ることもありますが、こういったことを繰り返すことでだんだん体が強くなります。
■栄養をバランスよく摂取する
食事のコツは「量は少なく種類は多く」。バランスのとれた栄養のある食事をすることで、風邪に負けない元気な体を作ることができます。旬のお野菜には栄養がぎゅっと詰まっていますので、そういった食材を子どもの好きな料理に入れてみたり、子どもの好きなキャラクターのかわいいお皿に盛ってあげると喜んで食べてくれます。
■衣服の調整で、風邪に負けない体を作る
私は保育士時代に被服係をしていたのですが、気をつけていたのは「着せすぎないこと」でした。子どもの体温は大人よりも少し高め。「風邪をひいては大変だから」と逆に厚着をさせてしまうと、子どもの体は寒さへの抵抗力がつきにくくなり、ちょっとしたタイミングで風邪を引きやすくなるのです。暖かい時・涼しい時とすぐに脱ぎ着ができる服装で体温調節機能を鍛え、寒さに負けない体をつくっていきましょう。
■お散歩と十分な睡眠
毎日少しだけでもいいのでお散歩を取り入れてみましょう。太陽の光に触れることでカルシウムの吸収を助けたり、気持が安定したりする効果がありますし、外気と肌が触れて風邪を引きにくい体になります。そうしてのびのびと遊びまわった子どもの体は夜、ぐっすりと眠ることで元気を取り戻します。十分な睡眠を心がけてください。
元気な子どもに育てるためのサポート
このように小さい頃親がしてくれたことは、子どもの中に習慣として根付いていきます。子どもが大人になった時、自分で生活をする時に思い出すのは、小さな時に親が一生懸命にしてくれていた「バランスの良い食事」「手洗いうがい」「服装調節」「早寝早起き」だったりします。免疫力を高めることは、元気な子どもに育てるための大切なサポートなのです。また、子どもと一緒に生活をしているママ自身にとっても免疫力は大切です。親子そろって元気に冬を迎えられるよう、毎日の生活に免疫力を高める習慣を取り入れてみてくださいね。
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