そんな心臓が飛び出しそうな体験はありませんか? 大人からすると、「痛い」「危ない」「壊れる」マイナスなイメージの行動も、子どもにとって見ると、初めての経験ばかり。そもそも、「痛い」ってどういうことなのか、「危ない」って何が危ないのか、「壊れる」ってどういう状態なのか、予測もできないことばかりなのです。
一つ一つ体験をさせてあげる中から学んでいくことが大切ですが、今回は子どもの成長・発達の段階と興味を知って、大人の心がけで叱らずに気持ちよく過ごせるためのポイントを年齢ごとに紹介していきます。
0歳児の安全ポイント
まだ動けないうちは問題ありませんが、動き出したら段階ごとに対策を |
握って五感を確かめることで情緒も発達する時期。手に届くものは何でも握って口に持っていく動作が見られます。手や足が活発になって布団をけって動き回るため、ベッドからの転落事故には要注意。赤ちゃんの周りのものに気を配ってあげましょう。
■6~7ヶ月:舐められたら困るもの、触られると困るものは赤ちゃんの手の届かないところに
寝物を上手に手でつかんだり持てるようになり、握ったり投げたりする動きが出てきます。寝返りや移動をしながら身の回りにあるものをつかんでは口元にパクリ! ということもあります。舐められたら困るもの、触られると困るものは赤ちゃんの手の届かないところにおきましょう。
■8~9ヶ月:階段からの転落、タバコの誤飲などに注意
はいはいや高ばい(ひざを床から離して手と足だけで進むこと)、つかまり立ちができるようになると行動範囲が一気に広がります。好奇心も探究心も旺盛なので、テーブルクロスを引っ張って上から物が落ちてきたり、鍵を手探りで開けて外へ出て行ってしまったりと、「まさか!」と思うような行動が見られるようになります。階段からの転落事故や浴槽のお湯で溺死、またタバコや電池の誤飲も起こり始めます。赤ちゃんだからと油断せず、危険を予防しましょう。動くおもちゃや触ると音が出るおもちゃなど、気に入ったおもちゃがあると一人で静かに遊んでいられるようにもなります。
■10ヶ月~11ヶ月:行動をよく見て先回りし、危険を回避
手先の握る・つまむ・ひねるができるようになると、ガスやテレビのスイッチをいじりたがります。また、つかまり立ちが出来るようになることで高いところにも登ったりして手が届くようになります。浴室の蛇口をひねって熱いお湯で熱傷を負ったり、浴室で足を滑らせてタイルに頭を打ちつけたりすることもあります。浴室など出入りが危険なところには鍵をかける、危険ではない日用品などで気が済むまで遊ばせてあげるといいでしょう。
ここまでは、繊細な発達を見せる0歳児の要注意ポイント。後半は目覚しい発達と、視界の広がりを見せる1歳児以降の要注意ポイントを見てみましょう。