乳児育児/乳児育児関連情報

成長とともに、見つかる障害も多数あり!

片付けられない・・・のび太ジャイアン症候群・・・などなど、今、様々な障害に関する本が出ています。でも、あまり聞いたことのない障害名が多いと思います。今回は、簡単に概要をお話します。

執筆者:浅川 美映


※私の経験や、私の知り合いの方の話を参考にしている部分があります。全員が同じ条件になるとは限らないことをご了承ください。また、この分野は研究が進むと、情報に変化も出てくることをご了承ください。

最初にわかることが多いのは
染色体異常の障害や脳性まひ


私の息子の場合は、様々な条件が重なり(足の障害、血糖値があがらない、声がでない等)、障害を持つ子が多く通う病院へ移送されました。そこで、専門の先生には、何かわかったのでしょう。いろいろな検査をして、染色体異常(7q-症候群)であることがわかりました。それは、生後1ヵ月目を迎える直前の日でした。ダウン症の場合も、特徴があるため、すぐにわかるようです。

また、脳性まひの場合も、早い時期に診断を受ける場合が多いです。

幼稚園や保育園の頃に診断されるのは
自閉症が多い


子どもたちの写真
障害があってもなくても、大切な可愛い我が子
「出生時に何もなく、元気に育っていて・・・でも、『何かおかしい?』と感じるようになったのは、2~3歳くらいかなぁ?」という、自閉症の子を持つママの話を、よく聞きます。そして、周囲の同じ位の年齢の子との違いを、多く感じるようになり、病院へ行き診断。その診断時期が、私の周りのお母さんたちだと、平均3~5歳くらいです。


就学前検診や就学後に見つかることの多いのは
軽度発達障害&発達障害


さらに大きくなり、ピカピカの1年生を目前にした頃、地域の就学前検診の中で、少し問題が見つかる。そして、専門家を訪ね、告知を受ける。この時期には、広汎性発達障害(PDD)や、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの診断が多いです。

そして、就学前検診では特に問題がなく、入学も普通にしたのですが・・・いざ!お勉強が始まったり、交友関係も広くなってくると、見つかってくるのが、学習障害(LD)や、アスペルガー症候群(AS)です。

本当は昔からいた?!


デスクの写真
わかってくれる人、サポーターが必要なんです
発達障害や軽度発達障害については、私の子どもの頃には、まだ認知がなかったと思います。そのため、「ちょっと変わった子」とか「勉強の出来ない子!」とか・・・親に対しては、「子育ての仕方が悪い!」「環境が悪い!」という親として自信をなくしてしまうようなことを、言われていたそうです。

ここ数年の間に、こういった障害への認知や支援がなされるようになり、わけもわからず生きにくい状態であった子(人)への、きちんとした指導が行われるようになってきています。

障害を増やすことはどうなの?と思う方もいると思います。私も実際、そう思っていた時期もありました。今まで、普通に健常な子たちと学び、遊んでいたものを、どうしてこういった障害名でわけてしまうの?と。

しかし、きちんとした支援がされるということは、その子の未来の希望の光が多く降り注ぐことになります。苦手な部分、出来ない部分・・・頑張っていても出来ないのに、頑張れ!といわれる怠けている!といわれることがなくなるのです。良い部分はいっぱいあるのです。

しかし、周囲の理解がなければ、その障害名を話しただけで、好奇の目で見られてしまうのです。これが、一番、傷つけることになるのです。障害名がついたからといって、その子(人)は、何も変わらないのです。苦手部分が見えてきた!ということなのです。きちんとした支援により、生きにくい世の中から、生きていく光が見える世の中になるのです。


国も力を入れ始めている!


文部科学省が、平成15年3月に【今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)】を発表しました。これにより、子どもたちを取り巻く教育環境に変化がきています。

ひとりひとりのニーズにあった教育を受けられるようになっていくでしょう。

個々の特徴を知りサポーターに!


障害名は、その子の持つ、苦手部分(どう頑張っても出来ない、わからないもの)や得意部分が見えてきます。それぞれの、得意不得意部分を知り、周囲が、それに応じた対応が出来る世の中になっていくこと。それは、誰もがハッピーになれることに繋がっていくでしょう。

これから少しずつ、このような障害について、お話していこうと思っています。知ってくれる人、サポーターとなってくれる人が増えていくことが、私の願いでもあります。


■最後まで読んでくださってありがとうございます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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