シンプルで巧みな革遣いが美しい
KAKURAのクオバディスカバー
KAKURA「クオバディスカバー」各色11,550円(税込) |
手に持っていて、とても気持ちが良いヌメ革を使ったKAKURAのクオバディスカバーは、まず、その革の良さが目を引きます。しかも、赤のような、染めるだけで手触りが悪くなりがちな色も、キレイな発色と手触りの良さを両立しています。ナチュラルヌメが用意されているのも、革の経年変化が好きな方には嬉しいところだと思います。ステッチもキレイなのですが、使われている糸はロウ引きのもので、とても耐久性に優れているのだそうです。
基本的に、一枚革を縫い合わせて、そこに切れ目を入れる事でポケットなどを作る構造なので、外側だけでなく、中もとてもシンプル。ポケットの凸凹のせいで手帳への書き込みがしにくいということもありません。革自体の質感がとても良いので、革が大きく使われているのが嬉しいデザインです。
裏表紙側は、上から付箋やチケットなどが差込めるようになっているのが面白い機能です。上部中央がめくれるので、中に何を入れたかの確認も簡単です。カードを差すスリットは、実際に使うと、あまり色々は入れられない感じなので、カード類は本当によく参照する名刺等だけを厳選して差込むか、普段は何も差さず、もらった名刺などを差込む場所にするようにすると便利そうです。一方でポケットとしては、上から差込む大きなポケットをメインに使うというのが、このカバーの使いこなしではないかと思いました。
表紙側の右サイドにペン差しが付いていますが、これがまた細身なので、実際に差せるのは手帳用の細いペンくらいです。なので、ペンのクリップ部分を差込む事になると思います。それも、表紙デザインがシンプルなので中々似合うのですが、一番外側に差す事になるので、あまりペンが安定しません。色々試した結果、お勧めなのは、鉛筆(六角形より丸いタイプ)を差込む事。ちょっとキツイのですが、その分、飛び出したりすることもなく、また使っている内に出し入れもスムーズになって快適です。
ビジネス用手帳としてのクオバディスを補強する
COBUのクオバディスカバー
COBU「クオバディスカバー」10,500円 |
今回取り上げたカバーの中で、最も「手帳」という道具を補強するツールとしてのカバーを考えているのが、このCOBUのクオバディスカバーだと思います。見た感じも、シックなムードながら男女ともに持てるエンジ色一色のみの展開という潔さ。ステッチが金色というのも、ビジネス仕様を感じさせます。ちょっと固い印象があるのも、見た目のシンプルさの割に機能が豊富なのも、ビジネスツールとしての手帳カバーを作ったという感じなのです。
表紙側には、カードホルダーが二つと、ハガキが入るポケット、さらに万年筆も差せる太めのペンに対応するペン差しが付いています。この見た感じのカチっとしたムードと、実際の収納力は他には無い、COBUのカバー独自のもの。特に、ペン差しの太さは、思い切ったなあと感心します。ラミーのサファリ万年筆も差せる太さです(というか、とてもサファリが似合うカバーです)。
裏表紙側には、着脱式のポケットが付いています。このポケットは、右側が差込むための板で、使い用によっては下敷きにもなります。左側はカードホルダーが二つ、その裏にハガキなども入る大きなポケットが一つ付いています。さらに、この着脱式ポケットにも、やはり太めのペンホルダーが付いています。表紙側のポケットと合わせると、かなりの収納力。今回取り上げた中で、収納力という展ではナンバーワンだと思います。それは、手帳に色んな情報を集める人に向いたスタイルでしょう。
ポケット部分が着脱出来るので、外出時はポケットを外して身軽に持ち歩き、会社や家ではポケットを装着、といった使い方が出来ます。それこそ、手帳を情報を一元管理するツールだと考えている人にはとても便利でしょう。ただ、このポケットにも様々なモノを入れて、両方のペン差しに筆記具を差すと、ちょっとパンパンになって、手帳を閉じた時の収まりが悪くなるので注意。ペン差しにも、あんまり太いペンを差すと、やはり収まりが悪くなります。その辺はバランスを考えて筆記具を選びたいですね。
ガイド納富の「こだわりチェック」
ということで、今回、四つのクオバディスカバー(エグゼクティブ、またはエグゼクティブノート用)を使い比べて思ったのは、ガイド納富は手帳カバーに、愛用のペンが差せるペンホルダーと、持った時の心地よさ、筆記の邪魔にならない機能、といったものを求めているのだなあということです。その意味では、個人的に買うならm+かHERZのモノになると思います。
しかし、一方で、機能を重視するならCOBUだし、もし女性にプレゼントするならKAKURAだなあとも思いました。特にKAKURAのものは、ガイド納富にはややエレガント過ぎる気がしたのですが、完成度の高さでは、今回取り上げた四つの中でも1番ではないでしょうか。ペン差しの細さは気になりますが、クリップ部分を差せば問題ないですし。
ただ、どれだけ機能が凄くても、どれだけデザインが良くても、結局、選ぶ決めては手触りとか、手帳とのマッチングとか、そういう感覚的なものになってしまうのが、手帳カバー選びの面白い所です。冷静に使い比べようとしても、結局、自分の手に馴染むというのが、一番大切なのですから。
<関連リンク>
・m+のクオバディスカバー(ダークブラウン)はスタイルストアで購入出来ます
・m+のクオバディスカバー(ブラウン)はスタイルストアで購入出来ます
・m+の公式サイトはこちら
・HERZのクオバディスカバーはスタイルストアで購入出来ます
・HERZの公式サイトはこちら
・KAKURAのクオバディスカバー(ブラック)はスタイルストアで購入出来ます
・KAKURAのクオバディスカバー(アンティークブラウン)はスタイルストアで購入出来ます
・KAKURAのクオバディスカバー(ナチュラル)はスタイルストアで購入出来ます
・KAKURAのクオバディスカバー(レッド)はスタイルストアで購入出来ます
・KAKURAの公式サイトはこちら
・COBUのクオバディスカバーはスタイルストアで購入出来ます
・COBUの公式サイトはこちら
・クオバディスの公式サイト(日本法人)はこちら
・クオバディス「エグゼクティブ」「エグゼクティブノート」の詳細
・ガイド納富による「クオバディス徹底攻略」