前面と背面二つの大きなポケットも袋のバリエーション
携帯電話からiPod、デジカメや眼鏡ケースまで収納できる前面のL字ポケット |
「Thinショルダーバッグ」のデザインで印象的なのは、前面のL字型のオープンポケットでしょう。このポケットにもマチが取られていません。面白いのは、普通外側のポケットには雑誌を入れたりするものですが、A4の雑誌は入りません。ここはむしろ、iPodとかデジカメとか、スマートフォンなんかを入れるのに向いているようです。大きいので、以上の三つをまとめて入れておけます。
マグネットで上部を留められる背面のポケットには大切な小物を |
一方、背面にもポケットがあります。こちらもマチなし、しかも低めなので、こちらも雑誌入れには向いていません。マグネットによって上部を閉める事が出来るので、手帳やUSBメモリ、新書や文庫といったものを入れておくと便利でした。ただ、あまり大きなモノを入れると、マチが無いだけに、メインのコンパートメントを圧迫します。
ストラップと素材もコンセプトに忠実な仕様
金具類は存在感のある大きめのデザイン。ストラップの付き方が特徴的だ |
ストラップは取り外しが出来ないタイプで、片方が側面から出て、背面に繋がっています。つまり鞄の上部と交差する形。この形がまた、歩行中に中を見るのに適しているのです。また、肩から提げた時に身体にフィットするのも、このストラップの付き方のおかげです。たすき掛けでも、片方の肩からでも、身体に沿って鞄が落ち着くので、歩行中揺れが少なくて快適でした。
素材はRO得意のアクティブナイロン。その肌理の細かさと織の確かさは、ナイロンとは言え、牛革の質感と比べても引けを取らないものです。L字ポケットの周りは牛革とのコンビネーションになっていますが、アクセントになりこそすれ、ナイロンの安っぽさは全く感じられません。そして、とても丈夫です。この手のナイロン素材を使った鞄メーカーは多いのですが、ROのモノはちょっと一味違うような気がします。それは実物を触ってみると分かると思うのですが、その素材感のおかげで、大人が持てるショルダーバッグに仕上がっているのです。
ガイド納富の「こだわりチェック」
内蔵のLEDライトで鞄の中を照らすことができる。鞄の奥の小物も見逃さない |
面白いアイディアとして、中にLEDライトが内蔵されていて、鞄の中を照らす事が出来ます。観劇時などに、そっと時間を見たり、鞄からオペラグラスや筆記具を取り出したりするのに重宝する機能です。また、海外製の鞄には珍しく、中にマジックテープポケットが一つ、その上にペン差し(2本分)があり、オープンポケットが二つあります。それも便利なのですが、ガイド納富が感心したのは、むしろ、それらのポケットもマチなしで鞄の側面にぴったりと畳む事が出来る事。つまり、用意された幾つものポケットが、袋である事を邪魔しないように作られているのです。
単に袋にストラップを付けただけの鞄ならそこらじゅうにあります。それはそれで便利です。袋型のショルダーバッグというのは、それだけ優れた形なのです。ただ、そのアイディアを、きちんと大人が持てる鞄として仕上げたものは滅多にありません。素材が良いせいか、ドレッシーな席上に持っていく事も出来ます。気軽にモノが出し入れ出来る機能に加えて、カジュアルからビジネスまで使えて、しかもちょっとした贅沢感もあるので、あまり若い人だと似あわない、そんなショルダーバッグというのは、これがホント、ありそうで意外と無いものなのです。
<関連リンク>
・ROの「Thinショルダーバッグ(ブラック)」はスタイルストアで購入出来ます
・ROの「Thinショルダーバッグ(チャコールグレー)」はスタイルストアで購入出来ます
・ROの「メッセンジャーバッグ」を紹介したガイド記事はこちら
(商品は既に品切れ、現在は似た別の製品を販売しています)
・ROのその他の商品はこちらから
・ROの日本での公式サイトはこちら
・m+のショルダーバッグを紹介した記事はこちら