会議や打ち合せから、その後の情報整理までカバー
ノートと筆記具、資料を中心に必要最小限の情報ツールを収納する |
実際に使ったところ、入るのはA4の書類やカタログなどの資料が10枚程度に、スケジュール帳(クオバディス「プレーン」)、名刺入れにiPod(5.5世代80GB)、小冊子に筆記具(万年筆+マルチペン)といったところ。面白いのは、一見カードケースのように見えるスリットタイプのポケットにiPodなどの薄型のツールが入ること。また、上部の大きなポケットにはマチがあるので、書類は実際は20枚以上入るのだけど、ここには、書き終えたノートパッドの紙や、相手から受け取った資料などを入れる必要もあるので、持ち出し時にはあまり一杯詰め込まない方が良いのです。
ゴムのペン差しは太いペンも楽に収納できる。とっておきの二本を差しておこう |
ペン差しは、ゴム製でかなり太いペンも差せるようになっています。小振りとはいえ、万年筆(ペリカンM205)が差せるのは、普段万年筆をメインに使っているガイド納富には、とても有り難い事です。それに、マルチペン(Hi-Tech-Cの黒、油性の赤、シャープペンシル、スタイラスの四色)があれば、ほとんどの情況に対応出来ます。ゴムのペン差しは、クリップを差込まなくても固定出来るので、想像以上に出し入れが楽でした。
ノートパッドとしての使い勝手も考えられたもの
四方向にスリットがあるので横開きのノートを挿し込んで使うことも可能 |
付属のノートパッドは、4穴のA4用紙を縦開きに閉じたレポート用紙タイプ。これが、上下、どちら側からもセッティング出来るようになっています。つまり、右利き、左利きのどちらでも書き易い方向から使えるという事ですね。書き終わったら切り離して、ポケットに収納するというのが基本的な使い方でしょう。また、重要事項をまとめて書いておいて、ケースを開くと、すぐに情報にアクセス出来る、といった使い方も可能です。
また左右にもスリットがあるので、横開きのノートも差込んで使う事が可能。ただし、その場合、開いた側は凸凹して書き難くなるので、表紙が固いノートを使うか、マルマンの「ニーモシネ」のような、A4横片面使いのノートを使うと良いでしょう。ガイド納富はニーモシネを使ってみましたが、この組合せは、とても相性が良いと感じました。もちろん、B6ノートを両サイドに入れるとか、ロディアを差込んで、余ったスペースに小物類をいれる、といった使い方もOKです。
ガイド納富の「こだわりチェック」
カバンでもあるけれど、ノートでもあるというのが「DOMINO」の面白いところで、しっかりとした固さのある外装だから、外出先で開けばそこがライティングテーブルのように使えます。厚さは約3cmと、薄マチのカバンと比べても極端に薄い上に、重さも把手付きで約500gと軽量です。この薄さと軽さに、どういう意味を持たせるかが、使う側のセンスでしょう。
ファイロファックス製品だけに、ポケットのサイズや配置、ノートの使い勝手など、情報オーガナイザーとしての完成度はかなり高いと思います。そこにカバン的な機能を持たせる事で、A4サイズのノートを単にノートとしてではなく、情報を持ち歩くツールにしたのが、この「DOMINO」だと思うのです。ちょうど、良いタイミングで、この「DOMINO」にも収まるほど薄いノートパソコン「MacBook Air」も発売されました(MacBook AirをDOMINOに収納することの詳細はAssistOnのサイトでどうぞ)。
大きなダッフルバッグやトートバッグに突っ込んで、仕切りや書類ケースとして使うのも便利だし、着替えなどと一緒にジムバッグに入れておくのも楽しい使い方です。他にも、単体でスマートに持つのも良いし、アイディアを捻り出すための道具一式という使い方も出来ます。大量の書類や大きなノートパソコンを持つ必要が無くなった今こそ、こういうツールの良さが見直されるのではないでしょうか。
<関連リンク>
・filofax「DOMINO」の購入はアシストオンで
・filofaxの公式サイトはこちら
・クオバディス「プレーン」はこちら
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