男のこだわりグッズ/手帳・ノート

トラベラーズノートの魅力と使い心地(2ページ目)

モールスキンのような綴じ手帳と、システム手帳のような一枚単位のリフィルの間にあるノート ミドリの「トラベラーズノート」をご紹介します。いい感じの革表紙に様々な記録を挟み込むフレキシビリティが魅力です。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

サイズさえ合えば何でも挟めるフレキシビリティ

クリアファイルなど、サイズさえ合えば何でも挟める

トラベラーズノートは、システム手帳やファイルバインダーのように穴を空けて綴じるのではなく、リフィルのページの真ん中をゴムで留める構造です。また、表紙全体をゴムで留めるようになっているため、何でも中に挟んでゴムで留めてしまえば、それで何となくまとまってしまいます。また、リフィルを留めるのもゴムですから、多少高さが違っていても、表紙の大きさに収まりさえすれば、リフィルとして利用できます。

ガイド納富は、ノートとして使っているリフィルの真ん中に、コレクトの「クリアブック(超薄型)S-501」(399円)というポケットファイルを挟んで、そこにチケットやらサービス券やら地図やらを必要に応じて入れて持ち歩いています。少しリフィルより縦に長いのですが、ゴムで留めるので問題ありません。

このトラベラーズノートの横幅は、ちょうど葉書や名刺(横置き)の大きさになるので、ビニール製の縦に三枚名刺を入れるタイプのクリアファイルや葉書用のファイルなどが挟み込めます。地図などは、地図サービスのサイトからA4サイズに印刷したものを三つ折りして、そのままただ挟むだけで持ち歩くと、必要な時にすっと取り出せて便利なのです。地図は三つ折りにした中央部が表になるようにしておくと、ほとんどの目的地は、その部分(ちょうど地図の中央部になるので)だけで事足りることが多いようです。ここが、四つ折りで使う超整理手帳との大きな差かもしれません。

クリップを使ったペンホルダーなどカスタマイズも色々

マネークリップをペンホルダー代わりに利用

他にも、色違いのゴムがあと二本付属していますので、それらを使って気分を変えたり、ゴムにビーズを通したり、栞の紐にチャームを付けたりと、外見をカスタマイズされる方も多いようです。表紙に絵を描いたり、シールを貼ったりというのも、シンプルな作りだけに自由自在。それらの使いこなしが、公式サイトで紹介されていますので、そちらもご参照下さい。

その使いこなし紹介のページで文具バイヤーのPatrickさんが紹介されている、マネークリップをペンホルダー代わりにするというアイディアを、ガイド納富も真似してみました。使ったのは「BEAR CLAMP」という105円のクリップ。ガイド納富は伊東屋新宿店(小田急百貨店内)で買いましたが、有隣堂書店などでも扱っているそうです。このクリップの膨らんでいる部分に、細身のペンなら軸を、太いペンならクリップを引っ掛けて、後はゴムで固定してやれば、鞄の中でもペンが抜け落ちることはありません。

表紙裏に紙などを留めておけるので、
クリップを使うのは一石二鳥

多少、抜き差しは不便なのですが、イザという時にペンがないという事故も防げますし、裏側には地図や葉書を挟んでおけるようになるので重宝しています。ガイド納富は、ここのところ、この形を上手く使ってモールスキンなどにも使える汎用のペンホルダーが作れないかと考えているところです。


ガイド納富の「こだわりチェック」

日本画家の池永康晟氏によるオリジナルリフィル装着

このA4三つ折りというサイズは、実際に取材などで使っていて、中々良いサイズだと思うようになりました。文字を書く場合、横の広さはあまり必要ではないのです。だから、メモを後で見直す時にとても良いサイズなのです。高さもある程度あるので、ページ単位の情報量も十分です。コクヨがB5スリムという規格のノートを出していますが、多分、同じ理由だと思われます。取材現場で大きさが邪魔だと思ったら、リフィルだけ外して、それを持って取材して、終われば表紙に戻す、という作業もゴム留めなので簡単です。

ある程度の大きさがあって、リフィル自体は薄くても良いということで、日本画家の池永康晟氏は、自作の絵を表紙にしたリフィルを作成、展覧会などでグッズとして販売されています。しかも、中は5mm間隔のドットという、汎用性の高い仕様。手作りのチケット入れも付いています。このような手作りリフィルが作れるのも、トラベラーズノートの面白いところ。システム手帳のリフィルを印刷するよりも、より「モノ」作りの味が楽しめます。

どのようにも使えて、どう使っても何となく様になるのが、この「トラベラーズノート」の一番の魅力かもしれません。また、リフィルが薄いので、どんどん使える感じも良いと思うのです。一つの取材、一つの会議で一冊のリフィルを使い終わる、というのは中々気持ち良い上に、後での整理も楽です。どんどん書いて、書いたリフィルは箱などにまとめて入れておくと、それだれで、人生の旅の記録が出来上がります。リフィルが安いのも良いですね。その気になれば池永さんのように、自作するのもそれほどの手間ではありません。A5の紙を折って真ん中を綴じて、不要な部分を切り落とせば出来上がりです。

ガイド納富は、この緩い感じが、とても好きです。モールスキンのような、「プロのための」といった感じは薄いのですが、生活と仕事の両方を行き来できるノートではないかと思います。ガイド納富としては、手帳としてより、基本的には自由帳的な使い方をメインにした、いつも持ち歩くノート兼雑情報バインダーとして、肌身離さず毎日利用したいノートです。


<関連リンク>
ミドリの「トラベラーズノート」公式サイト

AllAbout日本画ガイドによる池永康晟氏の紹介


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