扇子の絵柄の選び方について

「絵柄もさりげないのが良いですね。夏に使うものなので、なるべく涼しげなものと考えると、白を基調にしたものが良いでしょう。少なくとも、片面は真っ白なのが基本です」というのが彦いち師匠流。ただし、落語家さんの場合、「ウケを狙ってヘンなものを使うこともある」そうです。でも、その場合も片面は真っ白なものが基本ということでした。

私たちの場合も、扇子は日常的に使うものですから、外で他人の目に触れても恥ずかしくないもの、周囲の風景から浮かないもの、いかにも「扇子を使ってます」という主張が少ないものを選びたいものです。ガイド納富的には、落語家さんの配り物の扇子のような、白地に少しだけ絵が入っているものや、浅草の文扇堂などで売っている、さりげない水墨画が描かれたものなどが良いかなと思っています。


玉石混交扇子ギャラリー

彦いち師匠お気に入り、航空自衛隊の「パトリオット扇子」

彦いち師匠が航空自衛隊に仕事に行った時にもらったものだそうです。裏は真っ白なので高座でも使えるそうです。良し悪しよりも、ネタとして面白い扇子ですね。


ガイド納富の普段遣い、文扇堂の「河童扇子」

20年ほど前に浅草の文扇堂で購入した扇子。彦いち師匠のチェックポイントに照らしても、ほぼOK(もう少し薄いともっと良いか)の愛用の扇子です。河童の絵が軽くて好きなのです。


講談社「京極夏彦妖怪扇子」

講談社が予約のみの限定生産で販売していた京極夏彦氏の絵をフューチャーした扇子。竹部分が狭く、紙も厚手なのですが、「これはキレイですよ」と彦いち師匠のお墨付きをいただきました。


ボイジャー「アラン・ケイ扇子」

ボイジャーのネットショップで限定販売している扇子です。アラン・ケイの有名な言葉「The best way to predict the future is to invent it !( 未来を予測する最善の方法は、未来を発明してしまうことである)」が書かれています。紙が少し厚手なのと、竹の材質がやや安手なのを除けば、丁寧に作られた良い扇子です。購入は、こちらから


「彦いち師匠扇子」

林家彦いち師匠の真打ち昇進披露の会で入手した、配りモノの扇子。竹の先が削ってあるなど、師匠のこだわりが活きている。スッキリしたデザインなので、さりげなく使えるのが嬉しい。


海風號主人設楽光太郎さんの「特注京扇子」

舞扇のサイズ(9.5寸、約39cm)で京都に特注で作らせたという渋紙染めの扇子。大きいサイズながら、閉じた時の薄くなる感じや、竹の先が削られていることなど、細部まで丁寧に作られた逸品。大きいので、やたらと涼しいのが魅力です。


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