資産運用/投資初心者にもできるカンタン資産運用法

アクティブ?パッシブ?自分の運用スタイルを決める

分散投資を始めるときに決めなくてはいけない重要な選択肢がアクテイブ?orパッシブ?の決断です。それぞれのメリットとデメリットを知った上で、自分に合った運用スタイルを選びましょう。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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分散投資を実行するとき重要なのが、アクティブでいくかパッシブにするかというスタイルの選択です。投資信託を使ったアクティブ運用とパッシブ運用に関するメリットとデメリットを整理してみました。

アクテイブとは、市場平均を上回ることを目指して、ファンドマネージャーがいろいろな予測のもとに投資戦略を練っている投資信託(アクテイブファンド)を買うことですし、パッシブとは、市場平均のリターンを手間をかけずに獲得する投資信託(インデックスファンド)を買っていくことです。

日本にはインデックス信仰者がけっこういますが、世界の主流はアクテイブ運用!さて、あなたはどちら派でしょうか?メリットとデメリットを確認してから、あなたのスタイルを決めましょう!

アクティブ運用のメリットとデメリット


アクテイブ運用のメリット
・超過収益を期待できる
・投資信託を選ぶ楽しみがある

アクテイブ運用のデメリット
・コストがかかる
・パッシブに負ける可能性がある

アクテイブ運用の勝敗を分けるのはファンド選びです。モーニングスターの情報などをもとに自分で調査して選ぶか、証券会社からの推奨を聞くか、FPなどに相談するか、何らかの情報収集をしたうえで、しっかり良いファンドを選べば、市場平均を上回るハイリターンに恵まれることが可能です。

信託報酬は基準価額にすでに織り込まれていますから、最初に払った購入手数料を上回るリターンを上げれば「勝ち」といえます。(たとえば、ベンチマークのTOPIXが10%上昇しているときに、3%の手数料を払って買ったアクテイブファンドの基準価額が15%上昇していれば、あなたはアクテイブ運用で2%の超過収益を獲得したことになります《 15 - 3 - 10 = 2 》 )

パッシブ運用のメリットとデメリット


パッシブ運用のメリット
・コストが安い
・平均的リターンを確実に得られる

パッシブ運用のデメリット
・他人に勝つ優越感は味わえない
・ユニークな商品に出会う楽しみがない

パッシブ運用の対象となるパッシブな投資信託には個性的な名前はついていません。インデックスファンドとか、TOPIXなどのベンチマーク名をうたったファンドがそれに該当します。

だれでも同じ結果が得られる、選ぶ手間や費用がかからないという意味では、安心できるスタイルです。最近は日本で買えるETFに増えてきましたから、ETFで長期投資を行うというパッシブ派も増えてきました。

ただし、パッシブとはいっても市場平均とピタリ同じリターンが出るわけでもないし(トラッキングエラーの存在)、コストがゼロというわけでもないこと(信託報酬の存在)は留意してください。現実にはどんなファンドにも運用コストはかかっていますから、信託報酬の分だけベンチマークに負けていくことは覚悟しなければなりません。
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