時計好きのツボを刺激する
シャウボーグウォッチ リンドバーグ&ベンソン グノモニク 自動巻き、ステンレススティールケース、12万6000円 |
小規模ながら、個性的な時計づくりに情熱を傾けるブランドがドイツにはいくつもある。正式名「シャウボーグウォッチリンドバーグ&ベンソン」もその一つだ。創業者のフランク・ディルバコフスキーは、もともと時計職人ではなく、青年実業家として半導体の分野で活躍した人物だが、祖父譲りの時計好きが高じてオリジナル時計を作る会社をドイツ北部のシャウボーグ地方(原語読みではシャウムブルク)のリンテルンという町に設立したのが始まり。
時計愛好家自身がプロデュースするだけに、その製品は機械式時計ファンの嗜好にマッチする、いわゆるツボを押さえたものが少なくない。デザインは全般的にドイツ的な機能美を追求したものが多いが、10万円台から20万円台を中心とした価格構成も見逃せない。
シャウボーグウォッチ リンドバーグ&ベンソン AUF&AB テクニカルGMT 手巻き、ステンレススティールケース、28万3500円 |
コレクションには、シンプルな3針からパイロットウォッチ、1000m防水のダイバーズまで幅広いモデルが存在するが、とくにお勧めしたいのはパワーリザーブ表示とスモールセコンドをシンメトリーに配置した「AUF&AB」シリーズ。日時計からヒントを得た、1本の針で時間と分を表す「AUF&AB グノモニク」や、GMT表示を備える「AUF&AB テクニカルGMT」などは、繊細な数字やブルースティール針を配した文字盤が印象的で、アンティークに通じる豊かな味わいを醸し出している。伝統的な職人技によってていねいに仕上げられたケースやムーブメントからも手作り感がよく伝わってくる。
また、一部のモデルではムーブメントが通常バージョンと、より高精度のCOSC認定クロノメーター・バージョンから選べるのもシャウボーグならではだ。
【問い合わせ先】
ユーロパション TEL 03-5295-0411