ミリタリー調の新作が充実するベル＆ロス

ミリタリーでスタイリッシュ

四角いケースに丸い文字盤の組み合わせが航空機のコックピットの計器を思わせるベル＆ロスの「BR01 インストゥルメント」の人気は、発表と同時にブレークした感がある。正式名に「インストゥルメント」と謳っているのは、言うまでもなく、時計という「道具」を「計器」に見立てているから。ベル＆ロスはミリタリーウォッチやそうした計器からインスピレーションを得て、視認性、機能性、高精度、信頼性を基本にした時計づくりを展開しているが、「BR01 インストゥルメント」は、それらを理想的な形で体現しているシリーズだ。

2009年バーゼルワールドでは、「BR01」の注目すべき新作がずらりと並んだ。まずはじめは、経年変化して色が変わったような趣を演出するサンドカラーの夜光インデックスや数字が印象的な「BR01-92 ヘリテージ」。これは1940年代の航空計器からのインスピレーションだという。色調を合わせた天然カーフのストラップは、焼印を施したように見せかけたロゴの演出に一目で驚かされるが、これがなかなか洒落ている。ミリタリー×スタイリッシュ＝BR01という掛け算は、まさにベル＆ロス独壇場といえる。 45万1500円という手頃な価格もじゅうぶんに魅力的だ。


実用性の観点から注目したのが、「BR01」に初めて登場したGMT機能搭載モデルの「BR01-93 GMT」。鮮やかなオレンジに彩られたGMT針と、24時間目盛りを刻んだインナーベゼルを備え、世界中どこを旅していても、ローカルタイムとホームタイムが同時に分かるので便利だ。もちろん視認性は抜群。こちらも54万6000円とリーズナブル。世界限定500本。