世界記録保持者は、自然を愛する若者
時計ブランドと契約して、製品の魅力を幅広くアピールする「アンバサダー」と呼ばれる著名人たちがいるのはご存じだろう。いわゆるイメージ・キャラクターを演じる人もいれば、中には、時計を実際に使用して機能をテストしたり、アドバイスを与えたりする本格スポーツマンもいる。過酷な環境で使用するハイスペックな時計の開発で有名なボールの「ボール・エクスプローラーズ・クラブ」の一員として活躍するフランス人フリーダイバーのギョーム・ネリーもその一人。10月に来日したギョーム・ネリーは、ごくふつうの自然好きの青年という印象。愛用時計をカメラに向けてポーズをとる |
「世界記録の112メートルを破るために、準備に8か月を費やしました。最初の3か月で基本的な体力を鍛えるトレーニング、続く3か月では水中でフィンを付けて泳ぎながらトレーニング、最後の2か月では深海での潜水のトレーニングをしました。最後の段階で、2~3メートルずつ深度を伸ばしていくにしたがい、目標の113メートが可能だと確信が持てるようになりました。」
ボール「エンジニア マスター II ダイバー GMT」。自動巻き。ステンレススティール・ケース、DLCによるブラック加工。インナー式回転ベゼル、GMT機能装備。マイクロガスライトによる強力な夜光も特徴。300m防水。26万400円 |
113メートルの世界記録を達成して浮上したギョーム・ネリー |
「フリーダイビング以外にも、クロスカントリーや自転車、雪の山歩きなど自然と関わるスポーツ全般が好きですね。高い山を見ると、そこに登りたくなる。山頂に立てば、そこからまた違う世界が見てくる。同じことを水中でもやっているのです。スピリットはまったく同じ。それにはまず、自然の中に身を置き、自然の一部になることです。」
ギョーム・ネリーもアドバイスした高機能モデルを次ページで紹介