メンテナンスを受ける前に知っておきたいこと
時計の取り扱い説明書には操作方法だけでなく、保証やサービスについても細かく記されている |
ダイバーズウォッチならば、定期的に防水機能のチェックを行いたい |
しかし、どのような環境で、どれほどの頻度で時計を使うと性能に影響があるのかは、一概に言えない。一般的な機械式時計はもちろんだが、頑強なスポーツウォッチであっても、激しい衝撃や、極度の高温ないし低温、あるいは急激な温度変化、それから水圧、磁気など、ムーブメントに好ましくない外因には気を付けなくてはならない。
ちなみに防水性だが、パッキンの自然劣化やねじ込み式リューズの摩耗は、防水機能の低下を招く。本格ダイバーズウォッチの場合、潜水に使用する前に、所定の防水機能が維持されているかを検査するようにメーカーが勧めているのは、水中での故障や事故を未然に防ぐためだ。
オーバーホール時には分解洗浄だけでなく、精度の調整も行う |
メンテナンスを受ける前に、ネットのサイトを利用するなどして、アフターサービスの概要を知っておくと便利。一例として、ブライトリングのサイト「STUDIO BREITLING.com」が勧めだ。ここはスイス・ブライトリング社公認の正規メンテナンスサービスの拠点。機械式時計の仕組みや日常の手入れ、オーバーホールの実際などが懇切丁寧に紹介されていて、じつに内容が充実している。現場で時計と向き合う技術者たちのコラムも参考になる。
ブラントリングでは、メンテナンスの目安は3~4年毎を理想としているが、この期間は他のメーカーの場合もだいたい同じ。愛用の機械式時計が、購入から年月が経過しているなら、メンテナンスを真剣に考えるべきだろう。たしかに、ある程度の費用は覚悟しなくてはならないが。
STUDIO BREITLING.com