高機能、高品質ダイバーズウォッチも注目
「グランヴィテス」が航空や自動車の世界を連想させる世界だとすると、次の舞台は海。「ハイドロ コンクェスト」、水の征服者と銘打ったダイバーズウォッチである。今回のスポーツコレクションでは、最もバリエーションに富んでいるのも、この「ハイドロ コンクェスト」の特徴である。機能とデザインのバランスが取れたダイバーズウォッチ「ハイドロ コンクェスト エンボスベゼル クロノグラフ」。自動巻き。ステンレススティール・ケース&ブレスレット。300m防水。24万1500円 |
タイプは、ダイバーズウォッチ特有の回転ベゼルの素材にアルミニウムを用いたもの、ベゼルに6個のスタッズを配したもの、エンボス加工でベゼルの数字を立体的に仕上げたものの3種類がある。ムーブメントも自動巻きクロノグラフまたはクォーツ・クロノグラフ、自動巻き3針またはクォーツ3針の4種類を揃える。さらに文字盤、ケース径、メタルブレスレットまたはラバーストラップなど、スペックの選択肢が広く、好みのモデルが選べる。すべてのモデルが300メートルという高い防水性を備える。
その中で1本に絞るとなると、「ハイドロ コンクェスト エンボスベゼル クロノグラフ」だろうか。直径41mmのケース、力強い立体ベゼル、12時と、12時間積算計を引っ掛けた大きなアラビア数字、操作性の良い大型リューズ、リューズガードと一体にデザインされたプッシュボタン、赤いクロノグラフ針など、見所が多い。
このモデルに限らずスポーツコレクション全般に共通して言えることだが、ステンレススティールの質感を引き立てる美しい高級仕上げも魅力だ。タフなダイバーズウォッチといえども、いたずらに機能一辺倒のデザインに走らず、エレガントな雰囲気を重んじるあたりにロンジンの優れたバランス感覚をうかがわせる。
なんといっても時計ファンに朗報なのは、クォーツで10万円台、自動巻きで20万円台という思い切った価格設定だろう。
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