男の腕時計/クロノグラフ

今年はダイバーズ・ウォッチの当たり年(2ページ目)

夏といえば、高い防水性を特徴とし、厳しい使用環境を想定して作られたダイバーズ・ウォッチが注目を浴びる季節。今年のスイスの時計フェアでも、新作が豊富にラインナップ。とくに原点モデルの復刻は見逃せない。

執筆者:菅原 茂

ブランパンの傑作ダイバーズが復刻

新フィフティ ファゾムス
ブランパン「フィフティ ファゾムス」。自動巻き、SSケース、300m防水。予価136万5000円

今年の新作ダイバーズ・ウォッチで注目したいのが、「復刻モデル」である。まずはじめは、ブランパンの「フィフティ ファゾムス」。初モデルの発表は、ロレックスの「オイスター パーペチュアル デイト サブマリーナー」と同じ1953年。プロ用ダイバーズ・ウォッチの先駆けとして知られる傑作で、フランスの冒険家クストーの海洋探査で活躍した。

ダイバーズ・ウォッチは、潜水経過時間をモニターする回転ベゼルだけでなく、光の乏しい海中での視認性も重要だ。この種の腕時計の文字盤がブラックで、夜光塗料を施したインデックスや針が組み合わされているのは、そうした理由による。

旧フィフティ ファゾムス
1953年のオリジナルの「フィフティ ファゾムス」
最新モデルは、オリジナルの雰囲気を伝えるデザインばかりでなく、新開発の高性能ムーブメントも話題だ。ブランパン自社開発ムーブメントは、動力のゼンマイを3個用い、6日間に相当する144時間のパワーリザーブを実現。衝撃の影響を受けにくく、調整が容易なフリースプラング・テンプを採用するなど、より実用性を高めている。

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