男の腕時計/スイスの老舗高級ブランド

バーゼルを沸かせたロレックスの革新(2ページ目)

新設計の複雑時計をはじめ、有名な耐磁時計やGMT時計をもって、その実力を認識させたロレックス。永遠の古典という、不動の地位を保ちながら、革新への意欲が再び強く表れ、今年はなにかが違うと痛感させられた。

執筆者:菅原 茂

次世代クロノグラフの誕生

「オイスター パーペチュアル ヨットマスターII」
「オイスター パーペチュアル ヨットマスターII」は、今年数多く発表された新設計クロノグラフの中でも話題のモデル。18Kホワイトゴールドケース+プラチナベゼル。自動巻き。予価400万円。今夏発売予定
まず、今回最も注目を集めるのが、「オイスター パーペチュアル ヨットマスターII」。ヨットレース用のカウントダウン機能を備えるこのクロノグラフは、「デイトナ」以来となる複雑時計。この新しい時計の研究開発にロレックスの技術チームは長い歳月を費やし、垂直クラッチ方式を採用する独自構造のムーブメントを完成させた。まさにそれは、次世代クロノグラフの誕生を告げるものだ。

この時計には、垂直クラッチ方式のクロノグラフのみならず、技術的に非常に興味深いさまざまな特徴がある。すべて片手で操作できるようにデザインされた機能、カウントダウン機能のセットやロックができる新開発の回転ベゼル、また従来より衝撃に10倍強く耐磁性も備える「パラクロムヒゲゼンマイ」の採用、72時間の長いパワーリザーブなどだ。

全体のデザインもこれまでになく新鮮だ。もちろん、ヨットレースという特殊な用途で使うために考案されたプロ仕様の時計ではあるが、ヨットとは無縁の人々も含め、幅広いロレックス・ファンから注目されるのは間違いないだろう。

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